浅草鳥越
名入れ 彫刻木札専門店
代表職人芳雲の木育て日記

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2017年2月23日(木)

青黒檀の製材からみた自然資源の近況

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この黒い「黒檀」て木?なんですか?

黒いのがいいと思ったんですが、本当に木なのか?

で~「青黒檀」と「黒檀まぐろ」そんなに違うんですか?

店頭で青黒檀と黒檀まぐろの比較

店頭でも、こうした質問を度々うかがいますが、

はい、黒檀という黒い木材の木です。黒檀の違いはご覧のとおりです。

どちらにしようか、迷ってご来店下さった方は、ほぼ9割以上の確率で「青黒檀」をお選び頂いております。

しかしながら、度々、度々、ご紹介のとおり割れ裂けのおおい素材でして、

青黒檀のお木様(木札)を一般的な材の上に

大きなサイズを木取りするのには、とても難儀いたします。

青黒檀は、だんだんと黒さが深みを増していく素材ですが、先日仕入れた青黒檀も徐々に落ち着いた色味になってきました。

大分に落ち着いた色に変色した青黒檀

⇒この青黒檀を仕入れた時の色味

そろそろ、お出しできる色味になってきたので、黒味の強いものから製材を!

青黒檀のお木様(木札)を比較的良材の上に

先程の素材よりも割れ裂けが少なく、一見状態は良さそうにみえますが・・・

もうちょっと、近づいて・・・

青黒檀 表面上は状態良く見えるの比較

割れ裂け少なそう・・・

青黒檀 表面上は状態良く見える

見た目では・・・かなり良さそうなんですがね、

拭いて確認すると!!!

拭いて割れ裂けを確認

割れ裂けが、こんな風にある訳です。

ですから、大きなサイズの木取りをして残った?

サイズで取りきれず残った青黒檀

残った訳じゃないんです。。

木取りできない事情。。。

割れ裂けがあって使い切る

ご覧のとおり、微妙な裂け目があり、こうした部分は避けて木取りをしてお木様(木札)にしているのであります。

しかしながら、小さいサイズには辛うじて使えることもあります。

小さいサイズに気取り

自然の素材ですので、少しも無駄にはできません。

それにしても、近年の木材の仕入れ状況を考えますと、青黒檀だけでなく本黄楊、その他の黒檀類、珍しい希少な材はもちろんですが、一般的な素材も良好なものは、どんどんと少なくなっております。

これまで、フダヤドットコムのラインナップは増え続けておりますが、これから10年後にはどんなラインナップに変わっているのか・・・

考えると少し気が重くなります。

しかししかし、出来る限り皆様に喜んでいただけるような素材をご提供し続けられるよう努めてまりますが・・・自然の事なので心配な面もある訳です。

青黒檀 一見状態が良さそうに見える

現在のラインナップで一番心配なのは、青黒檀、次に、本黄楊でしょうか、黒檀類、ピンク、赤(サティーネ)、紫(パープルハート)、メープル、コア、ペルナンブコ、、

あら、ほとんど(笑えない)。。。

フダヤド
ットコムの原点、桜材も良材を仕入れる事が徐々に難しくなってまいりました。

私に、出来ることは、その時点で最良の素材を仕入れて皆様にお木様(木札)としてご提供をすること!

これからも、木と向き合って皆様に大事にして頂けるお木様を作り続けてまります。

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