浅草鳥越
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代表職人芳雲の木育て日記

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2010年2月10日(水)

木札=千社札?

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木札と千社札。

どっちとも呼ぶ人がいますが
本当はどちらが正しいのでしょうか・・・?

千社札は「せんしゃふだ」と濁らないのが正式といわれております。
その千社札と木札は同じものなのでしょうか?

千社札の起源は室町時代、
お伊勢参りや各地各所の巡礼などの際に
自分の名前を書いた札を納めたのがはじまりと考えられています。

銅板などが使われたこともあったそうですが珍しく
もともとは木の札「 木札 」を箱に詰めて持ち歩き
神社仏閣などに信心のために打って歩いたとされています。

この頃は、名前と願い事を自分で書いて納めたそうです。

やがて紙の文化がすすみ持ち運びも楽なことから
木の札を神社に納める木の札「 木札 」の姿が消えていった事が想像できます。

現在、神社に納める札は紙モノが主流ですが
昔は木札もあったということになります。

千社札と木札は同じもの?どっちが正しい?の問いですが

神社に納める札のことを千社札というのであれば
「木の札」も「紙の札」も『千社札』であるというのが答えでしょう。

「家内安全」「商売繁盛」「大願成就」「無病息災」などなど
願掛けという意味では、昔から木の札に願いを込めていたのです。

また、神社などのお守りや神札は
神様からお受けするということですから
一年経ったら神社に納めて新たにお守りを受ける
ということになります。

神社仏閣などの「千社札」

火消しが掲げた「消し札」

どちらも木札。

ご自身の名入りは、いわば自分の分身でもあるわけです。
育てて共に成長する木札。

あなたは、縁起物としてお使いになりますか?

それとも、願掛けとして想いを込めますか?

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