「消し札」
木札の由来でもある「消し札」については
これまでに何度も紹介してきました。 が・・・
ブログカテゴリ:由来を知って木札を語る
どんな大きさ?
とか
消し口に掲げた? 「消し口」って?
現在の消防は、水などを放射して火を消す消化消防。
江戸の頃の消防は、火のまわる先の家などを壊して延焼を止める
破壊消防でありました。
風向きや火の勢いを読み、
建物や道の広さなどを考慮しどこで火を止めるか決めた
先の家を取り壊して燃え広がるのを防ぎました。
その火を食い止めた所が「消し口」であります。
火を食い止めたといっても火災の後は
家の骨組みが崩れ落ちたりするかもしれない危険な状態であります。
そこで
「ここから先は危険ですよ!」
と「消し口」の軒先などに掲げたのが「消し札」
※現存する消し札↑四ツ谷消防博物館
今でいう火災の後などに立ち入り禁止の「黄色などのテープ」が
張られますが、これと同じ意味合いのものだったといいます。
火事と喧嘩は江戸の華といわれた時代
火消しの心意気のこめられた纏などの意匠(デザイン)は
火難厄災からのがれるる目出たい縁起物として
庶民の染物の図案などに盛んに使われ、
現在色々な形にアレンジされ「江戸の粋」が脈々と伝えられております。
あっ、
実際の大きさとか・・・
百聞は一見にしかず!粋な錦絵があります!
※火消し専門現代錦絵師、岡田親(おかだちかし)氏作
岡田親氏に許諾いただき掲載しております。
岡田親氏に許諾いただき掲載しております。
□由来を知って木札を語る
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