浅草鳥越
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代表職人芳雲の木育て日記

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2011年1月31日(月)

千社札と錦絵

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  「お伊勢参り」「四国八十八ヶ所」「西国三十三ヶ所」など
神社に自身の名前と願い事を書いた紙を貼って旅をしたのが
千社札のはじまりとされています。

もともとは、木の札でありましたが紙文化の発達とともに
しだいに紙の札にかわっていったことは
以前にも「お題」でご紹介させていただきました。
↓↓↓
木札=千社札?

  その名前の入った千社札は貼る現場で
お互いの札を交換して交流をはかるようになりました。

これが、やがて交換会へと発展し
デザインなどを競うようになった千社札。

また江戸文化の発展とともに一般庶民にも
単色のものから多色刷りのものを手にするようになりました。

この色鮮やかな絵が「錦絵」というわけです。

写真のなかったこの時代
ブロマイド的役割もしたと考えられ

当時の娯楽の象徴的な存在であった「歌舞伎役者」や
江戸の町のヒーローであった「火消しの姿」が
描かれたりしたものが現在でも多数残っております。

その「錦絵」の数々が、
粋な洒落を競った江戸の人たちへ影響を与え
交換会で交換する自身の「千社札」にも反映されたのは
容易に想像できるところであります。

現在の木札のデザイン的な由来でもある
「千社札」と「錦絵」の密接な関係・・・

あなたは、願掛けとして想いを込めますか?

それとも、洒落のこもった逸品としてお使いになりますか?

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