木札が縁起物とされれているのは
町火消しが消し口を取った(消化した所)印としてかがげた
「 消し札 」が由来と、たびたび紹介しておりますが
そもそも「 消し札 」には何が書かれていたかというと
ご存知ですよね
そうです。
組の名前です。
「い組」「ろ組」「は組」などといえば分りやすいでしょうか。
江戸には「いろは四十七組」と「深川十六組」
ご公儀方の組織ではなく町方(町人達)の組織でありました。
組の名は「い・ろ・は・・・」と続くわけですが
「ん」は、発音的に使用されませんでした。
その中で意識的に使われなかった
「かな」が3つほどあります。
3つ おわかりになりますか?
よーーーく、よーーーく、よーーーく想像してみてください。
燃え盛る火の中を勇猛果敢に立ち向かう姿!
3つとも言えるとしたら
鳶職関係の方?
それとも江戸の勉強をした方?
・・・
・・・
正解は
「へ・ら・ひ」の3つです。
「へ」は、言うが如く 屁(おなら)の意味
「ひ」は、そのまま 火消しに「火(ひ)」は合いません
もう一つ「ら」の意味は?
なぜ使われなかったの・・・?
?.? ?.? ?.? ?.? ?.?
「ら」は、男性のシンボルを表す言葉でもあったので敬遠されました。
(女性の方ゴメンナサイ)
「○ら」とかっていいますよね。
「ら」一文字だと「それ」を表したという訳です。
あれれっ
47にならない・・
そのかわりに「百組・千組・万組」とあり
総称として『 いろは47組 』勢ぞろい!
後に「本組」が加わり48組に!
という訳です。
先人達は、一つ一つの文字にも意味を持たせ
ゲンを担ぐだけでなく
洒落っ気というか、ちゃめっけというか・・・
江戸の粋文化の流れをくむ木札。
育てて共に成長する木札。
ゲン担ぎとしてお作りになりますか?
縁起物としてお使いになりますか?
それとも、願掛けとして想いを込めますか?
ご自身の分身としてお守りとして使いますか?
□由来を知って木札を語る
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