浅草鳥越
名入れ 彫刻木札専門店
代表職人芳雲の木育て日記

ブログサイト

2010年2月15日(月)

火消しの心意気がこめられた意匠

カテゴリー

木札の由来でもある江戸町火消しの「消し札」。

「消し札」よりもといった方がいいかもしれません
火事場の屋根で振る「纏(まとい)」は火消しを代表する意匠でもあります。

「いろは48組」と「本所・深川16組」。
丸や四角だけでなく、車輪型、笠型など
色々な形をしたものがあります。

ただの造形だけで意味がないかというと・・・
そうではありません。

纏の説明で代表的に語られるのは何といっても
「いろは・・・」の始まり「い組」の纏でしょう。

上には丸、下には角型。
(画像でお見せできないのは残念ですが)

上の丸は「芥子(けし)の実」を
下の角型は「枡(ます)」を表現しています。

そうです。

「 を けし ます 」

と、その心意気を表現しているのです。

纏だけでなく火消したちがもつものの意匠には
それぞれの意味が込めらたものやゲンを担いだものが多く、
火事場での勇ましいだけでなくしゃれっ気もたっぷりなところが
カコイイの代表的な存在でもあったことは、いうまでもありません。

まさに、お洒落の発信源でもあった「火消し」が持つ意匠は
皆の注目の的でありました。

ブログ一覧に戻る

□由来を知って木札を語る

の記事

□由来を知って木札を語る の記事一覧