木札の由来でもある江戸町火消しの「消し札」。
「消し札」よりもといった方がいいかもしれません
火事場の屋根で振る「纏(まとい)」は火消しを代表する意匠でもあります。
「いろは48組」と「本所・深川16組」。
丸や四角だけでなく、車輪型、笠型など
色々な形をしたものがあります。
ただの造形だけで意味がないかというと・・・
そうではありません。
纏の説明で代表的に語られるのは何といっても
「いろは・・・」の始まり「い組」の纏でしょう。
上には丸、下には角型。
(画像でお見せできないのは残念ですが)
上の丸は「芥子(けし)の実」を
下の角型は「枡(ます)」を表現しています。
そうです。
「 火を けし ます 」
と、その心意気を表現しているのです。
纏だけでなく火消したちがもつものの意匠には
それぞれの意味が込めらたものやゲンを担いだものが多く、
火事場での勇ましいだけでなくしゃれっ気もたっぷりなところが
カコイイの代表的な存在でもあったことは、いうまでもありません。
まさに、お洒落の発信源でもあった「火消し」が持つ意匠は
皆の注目の的でありました。
□由来を知って木札を語る
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