浅草鳥越
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代表職人芳雲の木育て日記

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2010年2月3日(水)

ヒーローの中のヒーロー「火消しの頭!」

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木札の由来でもある江戸火消しの「消し札」。

今日は「組名」をかかげる「その消し札」の主でもあり
江戸のヒーローであった「火消し」達をまとめる人・・・

いわばヒーローの中のヒーロー『 頭 』について少々。

あのーぉ「あたま」でなく「かしら」ですのでお間違いなく。

「火消し」の役目は、もちろん火事が発生したときの消防。
とは言いましても、当時は消火消防ではなく破壊消防。

火の勢いや風向きを読み、火の手が広がりそうな方向を見極めて
その先の家屋などを壊して燃え広がるのを防ぎました。

一概に、見極めるといってしまえばそれまでですが、
見当を誤れば燃え広がるのを防げないばかりか
守るべき民衆だけでなく自分達の命にもかかわる一大事!

ですから「その見極める術」は・・・
全体を見極めるだけでなく人間としての器が問われるというわけです。

では実際に現場では・・・

火の勢いや風向きを読み、また道幅や建物を見て
どこで食い止めようか決める。

川や堀でくい止めるのか?

大きな道でくい止めるのか?

どの家や建物壊すのが一番効果的?

蔵を楯にして止める?
それなら蔵の作りは大丈夫か?隙間などあって燃えないか?

蔵の状態に問題があった時には若い衆などに目塗りを指示したり、、
(目塗り:建物の隙間から火が中にわまらないように土などで隙間を埋める)

火事という極限の状態で細かいところまで冷静に指示を出さなくてはなりません。

慌てず騒がずひたすら冷静に・・・

自然を見極める力を持つ頭(かしら)は 人を見極める力も備えていたと考えられる。

そういった力を持った『 頭 』は、人々からあがめられ
「冠婚葬祭のしきり」や「もめごとなどの仲裁」にも力を発揮し
町人の生活にも密接にたずさわる
まさにヒーローの中のヒーローであった。

だからこそ「火消し」にかかわるものは
全てにおいて縁起がよいとされたのは容易に想像がつくところであります。

 

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