国芳と国定と国周!?
国芳と国定の浮世絵の展覧会は、渋谷で開催中ですが・・・
国周? くにちか
と読むそうで豊原国周氏は幕末から明治にかけての錦絵師。
「木札の絵」が錦絵に出てるよ!
と、友人がオークションで落札してくれた1枚
描かれているのは、火消しが持つ「消し札」。木札の由来の1つでもあり火難厄災を逃れる意匠と言う事は、本ブログで度々ご紹介をしてまいりました。→ブログテーマ:由来を知って木札を語る
浮世絵専門の展覧会ってあまり多く聞かないな~と思い、先日出かけた「俺たちの国芳 わたしの国貞 展」。
どんな所に目が行くのかといいますと、
布地に描かれた「麻の葉」の柄。等間隔でもなく和紙の平面上に描かれているのにもかかわらず、布地の質感が伝わってくる。
もっと複雑なヨレというか歪んだ感じも的確に表現されている。
境の線と微妙な点の配置の関係で平面を立体に見せる。
桜の小紋もしかり・・・
お木様(おこさま:木札)の平面上にも、絵で立体感を出すことができるのではないか???
こんな事を考えながら浮世絵展を見ております。
さて、先日オークションで手に入れた豊原国周氏の作品、
何と書いてあるのかは、これから勉強するとして、、、
初めて手にする浮世絵の保存方法を錦絵の師匠にお伺いいたしました。
普通に額装して飾っていいのですか?
・・・
師匠:
蒲生さん、日本画はね!酸化すると色が褪せちゃうから、和紙に挟んで空気に触れないようにして、暗く湿度の安定した所に保存しておくんだよ!
そしてね!
見たい時にひっそりと出して見るものなんだよ!
なるほど!
だから、浮世絵は博物館などの常設展にも展示が少ないのだと、がてんがいきました。
その師匠と仰ぐ火消し専門錦絵師:岡田親氏の個展が、
きたる平成28年6月3日(金)~6月11日(月)まで、銀座伊東屋本店B1多目的ギャラリーにて開催されます。
ご案内状など届きましたら、改めてご案内いたします。
□由来を知って木札を語る
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