木って自然の温もりがあっていいよね!
とはいうものの、
「木が伐採される」だけで自然破壊。とも考えられがちです。
なんだか曖昧だな~、と思いつつも、まぁ、普段困らないし、
と、見逃されがちですが、現時点で私が感じる事を簡単にまとめてみたいと思います。
森林には「人工林」と「自然林」があります。
スギやヒノキなど使用目的で植えられたのが「人工林」、
屋久島などの自然そのものの森林が「自然林」。
それでは、二酸化炭素をよく吸収するのはどっち?
答えは、手入れの行き届いた「人工林」。
なぜ「人工林」なのかのご説明の前に、
木と炭素、二酸化炭素の関係についても簡単に、、、
木は炭素(C)でできております。
木が成長するにあたり空気中の炭素を固定することになります。
なぜ、固定することが良いのかと云うと、木が燃えたり腐ったりして形としてなくなることは、固定された炭素(C)が二酸化炭素(CO2)として空気中に排出されることになる=地球温暖化の一因とも言われることになります。
したがって、木を製品として使うことは、生活や暮らす町の中に炭素の倉庫ができる!という考え方もできる訳で、こうした活動も様々な形で浸透しつつあることも事実です。
先の京都議定書での約束も、森林などを整備して全体の約半分を
こうした森林を整備することで、日本は目標達成を目指し、
2012年までの約束は大きく達成をしました。
さて、話を戻しますと、木の幹や枝となって固定されるまでの成長の速度が速いのは「人工林」の中でも若い木です。
若い木は成長が早いのです。
一方、「自然林」は、その状態で一つの生態系が出来上がっている訳ですから、そのままでは大きく二酸化炭素を吸収することはありません。
昨今、悪者のごとく取りざたされている「花粉」などは、
主に人工的に作った森林、そう「人工林」でありますが、
前出の「二酸化炭素をよく吸収する」森林(手入れがされていれば!)でもあるのです。
問題なのは、安い外国の木材などに押され
国内で採られるべく森林がそのまま残っていること。
1.木を植える
2.成長をよくするため手入れ(間伐など)する
3.伐採して使う (町や生活の中に炭素を固定)
4.新しい木を植える (二酸化炭素吸収)
この循環が大切だということ。
もちろん、屋久島のような自然にできた生態系は
人類の縮図でもありますので、そのまま残した方が絶対的に良いと思いますが、
しかしながらこちらも自然のままで放置で良いかというと、
人の手が入らないように別の手入れが必要になります。
お互いに共存するためには、どちらも
ちょっと意識をして知ることが必要なのかもしれません。
「木の伐採=悪」と決めつけるのではなく、
何のための伐採なのか?必要な伐採なのか?
私を含め世界の皆さんがちょっと意識をするだけで
世の中は変わるものだと信じております。
木を使う職業をするものとして
これからも意識を高く知る事、発信し続ける事にも努めてまいります。
△使うエコ 木づかい運動
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