◎確保できた色素の濃い個体分のみ限定数にて定番と致します
一番の特徴は、空気と陽に当たると樹種が持つ色素が表出して緑色が濃くなる珍しい素材です。
もう、お気づきの方もいるかもしれませんが、以前、限定のレアだるま札としてお出しした時は、こんな緑色じゃなかった。
今回、特に濃い緑色の個体と遭遇し、少し量も確保できましたので、この個体の分だけ限定定番として販売いたします。
★"パロサント"ってどんな木?
スペイン語で「パロサント」は『聖なる棒』という意味で、悪いエネルギーを掃除し幸運を祈る木とされ、民族の儀式にも使われておりました。
香木でもあり、酸っぱさを感じる香の成分はエッセンシャルオイル、アロマオイル、湿布の原料としても使われます。
製材したての材は、特に柑橘系の爽やかな香り強くを感じます。
・世界一重たいと云われる「リグナムバイダ」の極近種
「リグナムバイダ」、ご存じの方もいるかもしれませんが、世界で一番重たいと云われる木。
一見「リグナムバイダ」と見間違う程ですが、一番近い樹種「パロサント」。
定番を代表する「本黄楊(ほんつげ)」も密度が高く重たい木ですが、重さの質が違う程に重もぉっ!い木。
・一番の特徴は色!光を当てると変色する深緑!?
『 光を当てると変色する!? 』
しばらく、直射日光をあてず寝室に眠らせて置いたパロサント。
青い色素が枯れてしまったように感じる・・・

「聖なる棒」とも呼ばれた神秘の木「パロサント」、再び光を当てて見た!

正に神秘の木「パロサント」。
日光に当たらないと色が変わらない!と云う事は、木を切って直ぐの断面は

この茶色から青っぽい緑色に変色したのでございます。
材質は、非常に重く世界で一番重いと云われている「リグナムバイダ」に近い種類。水に沈む比重です。
油分がとても強くしっとり手になじむ感触ですが、油分強すぎて製材をすると直ぐにヤスリが目詰まりしてしまうとても厄介な材質でもあります。
オレンジ線の方向に出ている、厚みを整える際のヤスリ目を綺麗にとらないと、極上の手触りは得られません。
それには、ヤスリで磨いていくしかないのです。「樹脂の色素自体は青っぽい」と、実際に触っているからの気付きもあります。

そうなんです!珍しいだけでなく製材がとても厄介、すなわち木札向きの樹種ではないかも、、、
納得のいく仕上げには、通常の何倍も時間を掛けないと(汗)
★この個体に限り限定って何が違うの?
前回までに入荷した「聖なる棒:パロサント」・・・
製材したての状態から約1週間経過すると次の画像、日に日に緑の濃さが増しております。
この点々、矢じりに似た形状を”矢はず模様”といい、この部分が青っぽい色素であり緑に変色します。
この”矢はず模様”は柾目方向に見られ緑色に見えますが
板目方向の場合には色素が出にくく、クリーム色のままのことが殆どです。
したがって、これまでの仕入れは全て色素が出る柾目方向で”矢はず模様”が見える個体でした。
がしかし!!!『 これこそが自然の妙!今回の限定個体がコレ 』
足繁く仕入れに行くと、こんな個体に出会うのです。
初めて遭遇した時は、別の種類の木と思ったくらい!
仕入れ業者様も、この時のこの個体以外、後にも先にもこの濃さは見かけない!
そうで、少し大き目の板材を!ここぞとばかり確保したのでございます。
光に当たって色素が出る前は、この程度の色味に変わりはありません。
お届け時は、こんな色味で、少し使って落ち着くと彫刻した実物のように。
これでも単体で見ると、かなり緑色っぽく見えるのですが、
"やはず模様"が見えるのが、前回入荷までのパロサント。深緑の素材は、今回入荷の特異な個体のパロサント。

本黄楊材とも並べて比較します。
これまでのパロサントと今回の色素が濃い個体のパロサント。
鞄に付けた画像でも比較してみます。
何度も言うようですが、お届け時は緑色が浅くこんな色味です。
少し時間が経つと、緑色色素も落ちついてきます。
なかなかのお気に入りで、鞄につけている1つが渋さを際立たせてくれています。
店頭では色素の変化を抑えるため、彫刻後の見本のみ展示いたします。
出しておきますと、色の変化が進んでしまいますので!
どうぞ、この機会をお見逃しなく!
パロサント 色素の濃い個体がなくなりしだい終了です お早めに!