浅草鳥越
名入れ 彫刻木札専門店
代表職人芳雲の木育て日記

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2021年2月22日(月)

木にとってよくないこと(灰色化)を説明したら木札って丈夫という証明になった!

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 恐らく・・・
この記事は保存版の1つになると思います。

「木札は濡れても大丈夫ですか?」

お風呂やシャワーの事などを多く聴かれますが、一般的な水濡れについての質問も多く頂戴いたします。

恐らく!
こんな風に灰色になったりしないか!?

木札にとって良くないこと

毎日、一緒にお風呂に入ったら、こんな風になってしまわないか!?

って、ことだと思うのですが!

灰色化=劣化しないためには!?

そのメカニズムを知ることが、灰色化しないための近道だと考えられます。

それには二つの条件が揃わないと変化しないことが分りました。

灰色化する1つめの条件は直射日光に当たり続けること。

紫外線が一番影響を与えますが、可視光線なども関係ないとは言えず、、、まぁ、日光が一つ目の条件だということです。

そして、昼間に着けているからといって灰色に変色することはない!!!

そうです!
2つ目の条件は「雨ざらし」になること。
日光にあたり雨ざらしにならない限り、絶対に灰色化はいたしません!!!

チョー簡単にかいつまんで説明しますと、

お日様=紫外線が当たることにより木の表面の成分が分解します。リグニンという物質が光酸化することで新たな着色物質が形成され変色を伴います。

一般的には、赤や黄身がかることが多く、これは木材の種類は問わず、黒檀類も含めて全て同じことが起こります。

これ程までに変色しなくても、看板などに掲げていればおのずと変色するのは日光の影響から。

また、受光量にも関係するため光を受けやすい角度で受ける程、光酸化が強く変化も激しくなります。

したがって、ブラ下がっている見本よりも、こちらの看板の見本の方が変化が速く、

フダヤドットコムの看板木札の見本

ぶら下がっている看板より3~4倍も見本を交換するまでの期間が短いことからも、日光に対する変化の速度が分かります。

この光酸化が進行すると木を維持する様々な成分が水によって流れ出しやすくなり、これにより着色成分も流出し淡色化していきます。

しかし、車などでも分かる通り、ガラス一枚を隔てるだけで紫外線は大きく減少しますので屋内であれば、変化の速度は格段に遅くなるといえます。

しかし、屋外でも軒下などの雨掛かりの少ない所では、ほぼ淡色化はみられません。

雨なら看板はしまいます

が、自転車は雨ざらし、、、

けど木札の裏側は?

サドルの油に汚れていますが、明らかに淡色化の度合いは緩やかです。

フダヤドットコムの看板。

こちらも木製で、上の方が金属との接触部分があります。

裏を見てみます。

店舗改装は13年前!
でなくて、13年雨ざらしでも日が当たらなければ、こうした状態が維持されますし、裏の上の方は金属部分と接触しているため結露による水の流れがあるため、淡色化が考えられます。

紐の部分も淡色化していませんが、果たしてどの位まで淡色化しているのでしょうか!?


ざっと見る限りそれほど奥までは浸透していないようですが、

おっ!
直ぐに木の色が見えてきた!

もうちょっとだけ削ってみよう!

おぉ~~~っ

となれば!

削ってみよう「ホトトギス」。じゃなくて「ころまる」君!



側面だけ綺麗に灰色が残ったけど・・・

建物の柱などは削る訳にはいきませんが、木札であるから確かめることができました。


「日光」と「雨掛かり」の両方が揃わなければいいのなら!

ネックレスとして使う程度なら日光も直射でもないし、お風呂も一緒でも大丈夫なの!?

ネックレスとして使う程度では、光酸化はおきませんので色素成分が流れ出ることはありません。

がしかし、毎日のように続きますと、今度は木が乾かないことによる腐食が懸念されます。

風通しの悪い所で水分を多く含み続けると腐ってしまわないか・・・

単発的な水濡れなら全く問題ないです。

程度にもよりますが「日光による成分の分解」も「雨掛かり」による掛け流しも恒常的でなければ淡色化はしません。

しかし、常に水分を含んだ状態ですと腐食と軟化が懸念されますので、お風呂も一緒ならば摩耗の速度が上がることは必須でありますが、

オッケー!了承の上でしていらっしゃる方も大変多くいらっしゃいます。

また普段から直接触れていると画像の木札のように

身体からでる油分で木札がコーティングされ水分を弾く一面もあります。

だからこそ!
丁寧に木を磨いて表面積を少なくすることにより、汚れの溜まりだけでなく、

余分な水分も浸透しにくくなり、さらに触れることで油分のコーティングにより皆様が大事に育てる木札、愛着がより深まるっていくのでございます。

と、云う訳で、
磨き直した「さくら木札」は別の所で使うことにして、新しい「ころまる木札」は本黄楊で作り直しをいたしました。

木にとってよくないこと(灰色化)を説明したら丈夫な証になってしまったような記事になってしまいました。

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