まるで墨で濃淡をつけた山水画のよう!
「なにコレ!?」見つけた瞬間、即キープ手に取った魅惑の水墨模様の極レア素材。
似たような柄の黒柿と見間違える程ですが「黒檀まぐろ」の超極変種、『黒檀山水』と命名いたいました。
「黒檀まぐろ」の原産地は、主に東南アジアとアフリカに限定されます。
地域的なことは分かっても、実際にこの素材の確実な産地ということになりますと、流通過程により定かにならないことがほとんどです。
しかし、似たような素材でも特徴を追うことで原産地が見えてくることがございます。
かつて、アフリカ系の黒檀の中で「ガボン共和国」の黒檀が黒さが優れていると評判となり「ガボンエボニー」として珍重されました。
現在ガボンでは、国で保護され輸出はありませんが、お隣のカメルーンにも同じ種類の黒檀が生息しており、稀にこうして出回ることがあり「カメルーンエボニー」と称されます。
さらに今回は何が稀少かといいますと、独特な雰囲気を醸す白黒の濃淡。
黒檀などの芯材と辺材は、ツートン木札のようにクッキリと色の境があるのが特徴ですが、
稀にこうして黒い部分と白い部分が交錯するような、ユーモアのある表情となって表出することがあるそうで、業者さんもこれだけ細かく大きく出ているのは初めてとのこと。
柄模様が大き過ぎると楽器のように大きな素材を必要な場合には良いですが、木札は数センチ四方しかありません。
真っ黒なら普通に「黒檀まぐろ」、白太なら黒檀?って、絶妙な密集度になりませんと山水画の様に趣のある柄にはなりません。
また、似た「黒柿」は白が元の木の色で黒の模様がありますが、こちらは元の木の色が『黒檀まぐろの真っ黒』ですので、黒い模様が際立つ珍品でございます。
今回、たまたま17木程の木取りができましたが、こちらは最初で最後の限定になろうかと思います。一期一会、あなたの好みの山水木札は見つかりますでしょうか。