今日は、桜材の製材。
一口に桜といってもたくさんの種類がありますが、
フダヤドットコムで使っているのは山桜系の種類で、中でも茶色身が濃いものを厳選しております。
なぜ?茶色い部分を厳選するのか?
それは、白っぽい素材よりは丈夫なことが多く使い込んでの成長(味のり)も良好だからにほかなりません。
もちろん!
今回も、いつもの通り、自分の目で見たものだけを仕入れるのですが、大きな素材になりますと概ね節などの部分が入っております。
木の中に入り込んでしまう節などは、成長の過程で木が健康に育った証でもありつきものです。
お木様(木札)には、こうした節の部分は除いて作る訳ですが、大きな節の周りには、自然が醸す不思議な模様が現れることがあります。
度々、ご紹介しておりますが、杢(もく)と言われ、いわゆる自然のストレスがかかった部分でもあるのですが、、、
まぁ、これが人工では造れない自然が醸す美であります。
「1つの節で塊」でありますので、1つの板材で、だいたい同じ位置にあります。
しかしながら、その周辺は、均一な繊維の状態ではありませんので、割れが混在することもよくあります。
しかししかし、残って形になっている部分は、普通の部分より硬く密度も高いので丈夫です。
ストレスがかかっているからこそ、しっかり丈夫に育つ。
辛うじてお木様(木札)になった時には、素晴らしい個性を発揮ます。
少し前に誕生した本黄楊の杢のお木様も、さらに杢目が際立ってきたように感じます。
一般のご依頼では、省いてしまう部分ですが、時折、一部に杢が見える時もあろうかと思います。
そうしたお木様(木札)を見かけたときには、頑張って成長した個性として感じて頂ければ幸いです。
さて、もう少し製材頑張ります。
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