浅草鳥越
名入れ 彫刻木札専門店
代表職人芳雲の木育て日記

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2012年1月22日(日)

「生き血」の勲章

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乾燥と寒さが続くこの時期。
製材にとって一番やっかいな時期でもあります。

乾燥しているので木に含まれている水分も少なく、割れや裂けが夏よりも多くなります。

また、手もカサカサなので、小さいお木様(おこさま:木札)を製材する時は、つかみずらくこれまた難儀であります。

今日は、店舗はお休でしたが製材をしに工房へやってまいりました。

これから卒業や異動のシーズンに向けて、一番お手頃な「さくら木札」の小さいものがよく出る時期ということもあり、その下準備。⇒さくら木札

閾値

仕立てあがったお木様(おこさま:木札)を見れば全てが吹き飛んでしまうんですけどね(笑)

でも、この時期の製材・・・というより1番小さな小札。

1番小さいだけあって、幅が1番ない。。だから押さえる手がどうしてもヤスリを触ってしまうんですね。

そして、、あれっ???

っと、思う瞬間がこれ

あれ変だぞ!

人差し指側がなったときはよくわかるんですが、薬指側が摺れていると手のひらに隠れて見えにくいんです。

テーピングの位置でわかりますよね!擦れちゃう位置↓↓↓

こんな風に押さえるので

この画像は、すでに止血したあとなんですがね。

拡大するとこんな感じでついてます。。

また生き血(がついた)が

いつも・・・

あれ?ヤスリになんかついてるぞ!って気づくんです。

夏場は、もう少し敏感なのですが冬場は寒くて手がかじかむのと乾燥で指先のこういった感覚が鈍くなってしまうようです。

さすがにお木様(おこさま:木札)を血みどろにする訳にはいかないので、テーピングで応急処置をして作業を続けますが、結局このあとも擦り続けてね・・・

テーピングをしても擦れる

だから、作業が終わった後にテーピングをはがすとふやけてます。

こんな感じぃ~

人差し指

せっかくなので、本当に拡大!!!

指を擦って、テーピングして蒸れて、はずしたてはこうなります(笑)

テーピングでふやけた傷

薬指はこんなかんじぃ~

-薬指ちゃんすれ~

親指も切れてたり・・・

親指ちゃん

ちょっと「穴ぼこ」できてました。

持つほうの手も、結局同じように持って、同じように負荷をかけて力を入れるので、こんな風に指先がパックリ割れてしまいます。

自分の中では、冬の風物詩。。。

夏は大汗、冬は乾燥との戦い。

それでも、お木様(おこさま:木札)を求めてくださる方がいる限り磨いちゃいますよ~!

だって「木育て」には、欠かせませんから!

ようやく、第8回木育て自慢大賞の採点票が集まってきました。
週明けから、結果発表をしてまいりたいと思います。

あなたの想いを刻む名入れの木札専門店
⇒木札職人芳雲の店フダヤドットコム店舗情報
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