浅草鳥越
名入れ 彫刻木札専門店
代表職人芳雲の木育て日記

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2022年1月22日(土)

嬉しい!と感じた有難い木札の選び方

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・・・昨年11月の東京駅ナカの催事会場にて、

へぇ~、こんな風に選んでいただけて嬉しい!と感じた出来事。

 

木札をお選びいただく基準は、人それぞれかと思いますが、

まずは、首掛けネックレスにしよう!ゴルフバックにつけよう!と、サイズから入るか。

 

 

それとも、「絶対に本黄楊!」「やっぱり最上質な黒、青黒檀」など、素材を決めてからサイズをお決めになる方。その中で好みやご予算に応じてお選びになるパターンを多くお見受けいたします。

 

 

私よりも少し先輩の女性の方が、催事会場で陳列していた木札を見て

 

女性:「なんか、とても綺麗ね。初めて見たけど、欲しいなぁとは思うのよ」

 

 

芳雲:ありがとうございます。塗装せずに磨くだけで、これだけ綺麗になるんです!これが木のぬくもりを感じる私の木札の秘訣なんです!

 

女性:皆さんお名前とか入れるんでしょうけど、特に何って思い浮かばないのよ、、、でも、綺麗で触り心地がいいから・・・

 

 

芳雲:お名前を入れずに座右の銘とか好きな言葉とかを入れる方もいらっしゃいますが!

 

女性:手に取ってもいいの?

 

芳雲:もちろんです!

 

 

女性:黄楊が綺麗で手触りも良さそうだから!うーーーん、これじゃないわね。

 

 

女性:うーーーん・・・・

 

 

女性:・・・・・・・・・

 

 

女性:ふーーーん、、、

 

 

一丁若衆から五丁みりょうまで順に持ち替え

 

女性:この二つは違うわね。

 

 

と、「一丁若衆」と「五丁みりょう」が端へ。

 

女性:これかなぁ~

 

 

と、再度「二丁纏」から順に握り始めたのです。

女性:うーーーん、、、

 

 

女性:・・・・・・

 

 

女性:やっぱりこれも違うわね。

 

と、「四丁だるま」が離脱。

 

 

女性:これか、これよね~

 

 

芳雲:あのぉ、差し支えなければ何をお確かめになっておられるのか、教えていただけませんか?

 

女性:手触りがいいから多分ずーーとポケットや鞄の中で触ってると思うの。だから、色々な状態での握り具合を確認してたの!私の手には一番これが良さそうね!

 

 

女性:だけど何を彫刻しようかしら・・・名前を入れたいわけじゃないし。あっ!この仏像も綺麗でいいわね!

 

 

横に陳列していた銀細工象嵌木札の仏像シリーズが目に入ったらしく、

 

女性:私は申年だから確か大日様よね!黄楊のこの大きさで大日様はできるの?

 

 

芳雲:はい!ございます! もう一方の面に文字入れもできますが?

 

女性:特に入れたい文字はないから「とんぼ柄」だけ入れてもらおうかな。

 

 

こうして、根付紐の色をお選びいただき後日に発送という運びになりました。

 

文字彫刻を前提にご依頼をいただくことが大半ですが、何にお使いになるのかも決めずに木札の作りと綺麗さでお求めくださったのを間近に見ることができ、催事中でも特に印象の残る出来事。

 

とても有難いことでございますが、さらに良い作りを目指して、日々精進してまいります。蒲生芳雲

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