浅草鳥越
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代表職人芳雲の木育て日記

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2010年12月7日(火)

江戸の勇者「火消しの頭の苦悩・・」

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  木札の由来でもある江戸時代の火消しの『消し札』

火消し衆をまとめる火消しの頭は
ヒーローの中のヒーローであったことは
以前に記しました。

ヒーローの中のヒーロー「火消しの頭!」

火消しの頭(かしら)。

火事が今以上に恐れられていた江戸の時代には
冷静沈着なヒーローであったが・・・

当時は、火事の風下の家などを壊して
延焼をくいとめる「破壊消防」。

まだ火の手は先にもかかわらず、
ここと判断すれば家屋はもちろん、
水路で巡らされた当時の町と町を結ぶ橋なども壊して
火事をくいとめました。

しかし、その前には自分が悪くないにもかかわらず
愛着をもった家を破壊されてしまう人も少なからずいた。

火事の延焼を免れた人にとっては「火消しはヒーロー」
非常事態とはいえ家を壊された人にとって「火消し」は・・・

それでも火消しは迷わず火を食い止めるために
作業をしなければなりません。

そのためには  「 火消しの頭 」は、
敬われるだけの想いではなく
全く逆の想いも一手に背負っていたことが想像できます。

「江戸の町は俺たちが守るんだ!」という心意気だけで
その両方の想いを受け止めなければならない「 火消しの頭 」は、
やはり慕われるべく器量の持ち主だったことは疑う余地もありません。

それにしても「火消しの頭の苦悩・・」

想像すると耐えがたいものがあります。

皆が我慢し支えあっていたことが
江戸が長く続いた秘訣だとすると
現代の私達によいヒントをくださっているのかもしれません。

まだまだ勉強が必要なようです。

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