今でこそ豊かになり
時を知るのにも壁にポケットに、
至る所に知る手段はあります。
木札の由来でもある「消し札」を持つ
『町火消し』 が 活躍した江戸の時代では
太陽や月の高さなどのほか、
時を知らせる
鐘 (かね)
が、1刻ごとに撞かれていました。
(1刻は約2時間)
今ほど、情報が発達していませんから
音が重要な情報伝達手段でありました。
その江戸の時代の生活は、火事との戦いでもありましたから
ひとたび火の手が上がると、火事を知る手段として
「火の見やぐら」から 『 鐘 』 を鳴らしました。
半 鐘 (はんしょう)
火の手を発見した「火消し」たちは火の見やぐらから
『 半鐘 』を打ち鳴らすのですが
近さにより音の間隔を変えていました。
まだ、火の手が遠いときには
カン カン カン
と、間隔を置いて鳴らし
近づくほどその間隔は短くなり
もう逃げろーーー!
なんて近いときには
カンカンカンカンカンカンカンカンカンカンカンカン
と、連打し音により危険を伝えました。
もちろん鐘を突く「火消し」は皆に伝えるため
ギリギリまで鐘を鳴らし続け
庶民の生活を守ったヒーローであったのです。
時代劇のテレビドラマや映画などで
火事のシーンがありましたら
ちょっと注意して聴いてみてください。
□木札周辺の豆知識2
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