3月10日(大空襲)、3月11日(大震災)なかなか筆が進まない。
自分自身で決めたお祈りをする日、東京下町の1住人として10日も忘れません、、、そしてまた日を重ね・・・
新たなスタートは、龍神様と風神・雷神様のお力添えを頂戴したいと思います。
純銀細工を隙間なく木札に嵌め込むことについて、
「職人魂に火をつけられた一言! 」で、隙間なくしはじめたきっかけをご紹介しました。
一見、同じ形にみえる銀細工が1つ1つどれだけ違うのか!
パッと見には全く同じ形状に見えますが・・・
1つ1つ、龍などの形状に打ち抜く型を使って龍の形に切り取る訳ですが、この工程についてはいずれ機会をみてお話をいたしますが、
今回は、1つの1つの形になってから先を記して参ります。
さて、それぞれの形状に合わせて銀細工を嵌める落とし込みを作ります。
正確に輪郭取りをする訳ですが、
先程の画像から銀細工の部分を取り除いて表示してみます。
どこが違うか分かりますか?
よくよく見ると、手の内側の切れこみ方は、微妙に違っていることが分かります。
これでは、少しわかりずらいので二つを重ねてみます。
手の部分だけでなく、全体的にも細かい部分がそれぞれ違っていることが分かります。
ということは!
それぞれ逆に銀細工を嵌め込もうとすると・・・手に近い部分の形状が違い
頭の方から合わせようとすると、
手の部分は入らないのはもちろん、尾に向かった胴の部分はズレて嵌め込む事すらできません。
大きな拡大画像では、微妙に細かい曲線が違ったりしますので、銀細工を隙間なく埋め込むためには、1つ1つ丁寧に輪郭取りをしなくてはならず、
それなりに気の遠い話になる訳でございます。
一度、形どってしまえば終わりという事ではないのです。
何となく形状が揃って見え、切れ込みも少ない龍でさえ、
拡大すると、この位違うということは!!!
じゃん!
風神様 雷神様
同じように落とし込みを作りますが・・・
すでに、細かく残っている部分など、
形状が全く違うのがこの時点でも分かります。
手の中など、細かい部分は手作業で丁寧に抜いていきますので、
どうしても、全く同じという訳にはならず、
重ねてみます。
龍の時は、多少似た部分があったので、一部重なったような部分がありましたが、ここまで違うとご覧のとおり!
落とし込みの作りが違うので銀細工は、嵌まり込むこともありません。
・・・せっかくなので雷神様も見てみます。
銀細工を見えないようにしてみます。
そろそろ、言葉は不要かと思います。
ピッタリはまると
ご覧のとおり。
今度は、折をみて銀細工を作る金型彫刻から、銀細工の形になるまでをご紹介できればと思います。
全公開!象嵌木札:純銀細工を隙間なく木札に嵌め込む職人技
1.職人魂に火をつけられた一言!
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2.純銀細工の象嵌は落っこちないの?
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3.1つ1つ銀細工の形は同じじゃないの!?
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4.象嵌木札の銀細工が出来るまで(1.金型を彫刻する)
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5.象嵌木札の銀細工が出来るまで(2.嵌め込む銀細工の形に)
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