2つお札を合せて
1つのデザインになるようにできませんか?
本当に良くある質問なのですが~
彫刻してから半分に切っちゃうだけだから!とか、
2つ並べて真ん中に彫刻すればいいんだから!
などなど、皆さん簡単におっしゃられますが、、、
実際に、どうなるか!やってみます。
まず、彫刻してから真ん中に見当をつけます。
真ん中に、平行、垂直を意識しながら、
中心線を引いて、切る目印をつけました。
見当にそって曲がらないように切断いたします。
単純な図形ほど、真中からずれるとかたよって見えてしまうので慎重に!
綺麗に真っ直ぐ切断できました!
が・・・・・・
うまくいった!
何かおかしい??? 合せてみます。
遠目からだと何となく合っているように見えますが、
「×」って線が真っ直ぐじゃないし~
切断するノコ歯の厚みがありますので、その厚みの分だけ間がなくなってしまいます。
「割」のほうは、真ん中が少しなくなっているので、何となく間抜けな感じがします。
仮に、強引に半分にしたとしても、
合せる部分に、こうした細かくて欠けやすい個所が出てこないとも限りません。
ですから!何の文字を半分ずつに!
と、簡単に作れるものではないのです。
偏(へん) と 旁(つくり)に分けたものを、
それぞれのサイズ、毎にそれぞれ大きさを調整し
かつ、同じサイズの合わせ札を合わせた時に
1つの文字になるようにバランスを調整しているのです。
ですから、
「○○の文字を2つに分けて」と簡単にはご案内ができないのです。
心の中では、もっとできればな~と思うのですが、誤魔化して簡単なやっつけにはしたくありません。
大切な方と合せてお使いいただく1つ1つですから・・・
したがいまして、縁結びシリーズ「文字の合せ札」は、
「叶」と「絆」の2文字のご案内しかできないのです。。
また、綺麗に真ん中に並べて彫刻をすることも
微妙に違う大きさの御札を合せて中心を狙うのは至難の業!!!
ですから、
文字と同じように左右をそれぞれ作り
合わせた時に1つの絵になるように慎重に調整して彫刻するのです。
そもそも一つに出来たものを「割る」のは、如何なものか。。
やはり、それぞれ個性を持った2つがピタリと合わせ繋がる方が意味合い的にもよろしいのではないでしょうか。
1つ1つ合せることは手間もかかり遠回りのようですが、今現在の技術では一番確実な方法だと考えるに至り開発をいたしました。
左右それぞれで作りますので、同じサイズであれば違う素材同士でも合うように調整いたします。
素材によって同じサイズでも厚みが違い段差が生じることもございますが、
並べて正面からみた時には、真ん中の柄が合うように調整致します。
最後に、家紋やオリジナルのマークでできませんか?
と、いう質問もありそうなのでお受けできない理由をお伝えいたします。
星やハートでも合せるのは難しいことお伝えしたはずですが・・・
綺麗に半分にしたとしましても、
残る部分が細かくなって欠けやすいことが想像されます。
もの凄く時間をかければ、左右それぞれ作れないとこもないのでしょうが、出来上がって簡単に欠けやすい部分を含めて作る訳にはいきません。
デザインと強度に難がありすぎるので、家紋やオリジナルのロゴのご案内もできかねるのです。
したがいまして、
縁結びシリーズ合わせ札は、
専用に開発した5種類のご案内となります。
1.音符♪を合わせた「奏(かなで)で合わせ」
2.星を合わせた「宙(そら)合せ」
3.ハートを合わせた「縁(えん)合せ」
4.叶の文字を合わせた「叶(かなう)合せ」
5.絆の文字を合わせた「絆(きずな)合せ」
5種類でのご案内で、合せる面への文字入れや家紋のワンポイントなど追加彫刻はございません。
この絵柄でのご案内で、文字入れなどは、もう一方の側へとなります。
新しく展開が始めました「縁結びシリーズ合わせ札」の逢わせるまでの奮闘記でした。
本サイトで詳細⇒縁結びシリーズ「合わせ札」
□木札周辺の豆知識2
の記事