昨今、お木様(木札)にご自身の守り本尊、
干支の梵字を入れる方が大変多くいらっしゃいます。
梵字とは=古代インド、サンスクリットの文字で
1文字、1文字が仏様を表すとされており、
ご自身の生まれ歳の守護仏の梵字を入れるのが一般的であります。
その仏様を分類?
詳しく書くと、一冊の本になってしまいますので
いずれ、個別に詳しくお知らせするとして
今回は、そのほんのさわりをご紹介いたします。
「○○如来」とか「○○菩薩」とか
と、言われると色々と思いうかぶと思いますが
「如来」「菩薩」「明王」「天部」のグループに分けられます。
このグループごとに「慈悲」の表現の役割が決まっています。
まずは「如来」様
「慈悲の『 慈 』」を表現しており父親のように厳しいということ。
「阿弥陀如来」は、やさしい目をしているように見えますが
じつは、
「1度や2度の念仏では極楽へは連れいていけないぞ!」という、
厳しいまなざしで、その厳しさが表現されているのが決まりであります。
続いて「菩薩」様
「慈悲の『 悲 』」を表現しており
救済を専門にする仏で、母親のようなやさしさ、
とにかく徹底的にやさしさが表現されています。
次は「明王」様
「 慈悲 」を強く表現しております。
不動明王などは鋭く睨みつけているようにみえますが
じつはそんな余裕はなく、
もし、子供が火の中で助けを求めている状況であれば
親は、何が何でも火に飛び込んで子供を助けようとする・・・
その時に親は、火という悪魔よりなどは見る余裕もなく
「ただ、助けたい!」という必死の形相であるため
一見、怖そうな顔に見えるが、よ~く見ると
救いたい一心で目がうるんでいるのである。
最後に「天部」様
グループ分けすると「天部」と呼びますが
実際は「大黒天・吉祥天・多聞天」など「○○天」と呼ばれる仏様。
この「天部」は、前出の「如来・菩薩・明王」たちを
邪魔する敵がいれば戦って追い払う守護神の役割であるため
こちらも強い「慈悲」を表現すると共に
四天王や十二神将のように鎧や兜を身につけ手に武器を持って
常に戦えるよう身構えているのです。
本当にざっくりですが、
4つのグループに分かれる仏様達のご紹介でした。
□木札周辺の豆知識2
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