浅草鳥越
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代表職人芳雲の木育て日記

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2012年10月18日(木)

仏様のグループ分け

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昨今、お木様(木札)にご自身の守り本尊、

干支の梵字を入れる方が大変多くいらっしゃいます。

梵字とは=古代インド、サンスクリットの文字で

1文字、1文字が仏様を表すとされており、

ご自身の生まれ歳の守護仏の梵字を入れるのが一般的であります。

その仏様を分類?

詳しく書くと、一冊の本になってしまいますので

いずれ、個別に詳しくお知らせするとして

今回は、そのほんのさわりをご紹介いたします。

「○○如来」とか「○○菩薩」とか

と、言われると色々と思いうかぶと思いますが

「如来」「菩薩」「明王」「天部」のグループに分けられます。

このグループごとに「慈悲」の表現の役割が決まっています。

まずは「如来」様

如来

「慈悲の『 慈 』」を表現しており父親のように厳しいということ。

「阿弥陀如来」は、やさしい目をしているように見えますが

じつは、

「1度や2度の念仏では極楽へは連れいていけないぞ!」という、

厳しいまなざしで、その厳しさが表現されているのが決まりであります。

続いて「菩薩」様

菩薩

「慈悲の『 悲 』」を表現しており

救済を専門にする仏で、母親のようなやさしさ、

とにかく徹底的にやさしさが表現されています。

次は「明王」様

明王

「 慈悲 」を強く表現しております。

不動明王などは鋭く睨みつけているようにみえますが

じつはそんな余裕はなく、

もし、子供が火の中で助けを求めている状況であれば

親は、何が何でも火に飛び込んで子供を助けようとする・・・

その時に親は、火という悪魔よりなどは見る余裕もなく

「ただ、助けたい!」という必死の形相であるため

一見、怖そうな顔に見えるが、よ~く見ると

救いたい一心で目がうるんでいるのである。

最後に「天部」様

天部
※「この画像を拡大する」をクリックで、さらに大きくご覧いただけます

グループ分けすると「天部」と呼びますが

実際は「大黒天・吉祥天・多聞天」など「○○天」と呼ばれる仏様。

この「天部」は、前出の「如来・菩薩・明王」たちを

邪魔する敵がいれば戦って追い払う守護神の役割であるため

こちらも強い「慈悲」を表現すると共に

四天王や十二神将のように鎧や兜を身につけ手に武器を持って

常に戦えるよう身構えているのです。

本当にざっくりですが、

4つのグループに分かれる仏様達のご紹介でした。

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