本年も引き続きよろしくお願いいたします。
木札をこよなく愛し、木札で世の中が笑顔で溢れるようにと願う彫刻木札職人、東京都台東区鳥越出身、蒲生芳雲でございます。
令和2年、一番最初のブログは何を書こうかな~~~と、撮り貯めた画像を眺めていて思い出した職人として凄く嬉しく思ったコレ
昨年11月末~12月初旬の出張シリーズ!の最初「浅草まるごとにっぽん」での催事『東東京の手仕事展』でのこと・・・
最小木札=お種札の紐通しチャレンジの横に、何気なく置いていた『家紋の彫刻見本』だったのですが、、、
『僕達、出展者も紐通しチャレンジできますか?』
『ん!???
小さい木札の凄さも分かるけど、このさりげない凄さ・・・一般の人ってここに気付く人って少ないんですよね!』
と、注目下さったのがコレ!
『僕も職人なので目に留まっちゃったんですけど、この家紋の彫刻見本て見る人が見たら笑っちゃうくらい凄いやつですよね!』
『ここまで攻めて彫刻してる人なんていないし!
けど、裏を返すとレーザー彫刻機があれば誰でも出来ちゃうって一番誤解されやすいやつ~!(爆)』
そうなんです!
そこ一番誤解されやすいんです!!!
レーザー彫刻機は量産も出来る機械でもあり、何でも勝手に彫ってくれると思われがちでなんですぅ・・・by芳雲
『一般の人には、なかなか気づかないことなんだけど、家紋も紋帳や家紋データのままだと木札の大きさに彫刻した時に線が消えたりしちゃうでしょ!
この見本が完璧ってことは、家紋全部キッチリ線の太さを調整しているってことだよね!?』
『それだけじゃ、ないっすよね!!!???
機械もそれなりの出力だったり!?調整だったり!?
誰でもデータがあれば彫刻できる見本じゃないって!一目見て惚れ込んじゃいました~!!!
極小木札も凄いけど職人としてより目を惹かれたのはこっちの家紋彫刻見本だな~~~』
正しく!その通りなんですよーーーっ!!!
僕は、レーザー彫刻機を職人さんが使う包丁やハサミ、筆や鉛筆などと同じように考えているんです!
包丁は料理の時に誰でも使いますが、料理を仕事にする職人さんは自分の道具も選ぶし手入れもする!
レーザー彫刻機も全く同じことで、機械によって木札彫刻の向き不向きもありますし、内蔵されてるエンジンの大きさによる向き不向き、それ以外の細かい部品などもカスタマイズしたり、細かいメンテナンスもするとしないでは、全く違う仕上がりになってしまうのです!by芳雲
したがって、同じデータを使っても彫り方次第ではいかようにも仕上がりは変わってしまうのです。
アクセサリーを扱う職人さんから言われたのですが、この方良く知ってるなぁ~と思っていたら、やはりご自身でも家紋を扱うことがあり、小さく細かく再現することの難しさをご存じで、且つレーザー彫刻の事も少しご存じだったと伺いました。
ものづくりに携わる職人さんから直接お褒めの言葉を頂戴して、自尊感情がUP!UPの出張の始まりだったのでございます。
しかししかし、まだまだこれが最終到達点ではありません。
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