出来るなら作りたい！青黒檀のだるま札、、

正直に申し上げまして、青黒檀のだるま札。
出来るものなら作ってお届けしたいのです！が・・・

技術的にお出しできるのあれば、もちろんそういたしますが、以前から度々お伝えしているとおり青黒檀は、割れ裂けがとても多い素材で大きな木取りができません。

だるま札でお出しできるのは真っ黒の素材は「黒檀まぐろ札(中トロ)」です。

ご覧のとおり、黒檀まぐろもとても良い高級素材なのですが、

　黒檀３種類、どう違いますか？
一年を通してよく聴かれるご質問ですが、、、

これから夏場のお祭りシーズンに向けて、そろそろ準備が始まるにつれ増えるのがこのお問い合わせなんです。

青黒檀のだるま札できませんか？

店頭でも、青黒檀の製材前の素材を置いていますが、これは裂傷(割れ裂け)が多い事を説明する素材でして・・・拡大すると

この２本とも、細かい裂傷が沢山ありますのでお木様(おこさま：木札)の大きさにしても、どこかに裂傷が入ってしまうため全て使えません。

ですから、ディスプレイとして活躍をしています。

それでも諦めきれない気持ちがあるのでしょう、、

やっぱりできなんですよね！ってお問い合わせも、度々いただきますので、
どの位裂傷が凄いのか、今一度ご紹介させていただきます。

先程、店頭に立てかけて２本の上に「青黒檀のラインナップ５サイズ」を置いてみます。

よく見ると、手前や奥にも太い線だけでなく、細～～～波線がいっぱい入っているのです。

また、青黒檀は成長しても幅２０センチ位の丸太にしか成長しません。

この画像でも裂傷お分かりになりますよね！？

成木でもこの幅しかないのですが、今まで、このような板材で一つも裂傷が無い素材は、みたことがありません。

そんな素材を、ていねいに取れるところを探して木取りをしていく訳です。

それでも、一度仕入れれば１つや２つ位とれるんじゃないの？

って、思われるかもしれませんが、取れるものなら木取りして皆様にお届けしたいですよ！

それには仕入れた分を全て廃棄する覚悟をしたところで＞。＜；

絶対にとれないと思う。。

が、かくいう私も諦めきれず　業者さんに聴いてみたのです！

青黒檀のだるま札って問い合わせがあるんですけど・・・。

プっ

と、鼻で笑われました。

そんなの無理だって分かって聴いてるんでしょ～？

蒲生さんの所の今ある青黒檀の一番大きいサイズだって
かなりロスも沢山でて大変でしょ！

図星。
それでなくとも・・・手の後は全部・・・なんですよ～T.T

板材ごと全部×

わかりきってはいるのですが、一応、聴いてみたかったんです。

素材の物理的に無理だということです。

「黒檀まぐろ札」も、実際に、自分の目で見て桃茶の混じりの少ない素材を厳選をして使用しております。とても良い素材たと思います。

したがいまして、「黒い素材でだるま札の形状にこだわる方」は『黒檀まぐろ』を

どうしても青黒檀の質感と言う方で一番大きいのは「ジャンボ」ということになります。

また、だるま札は寸胴な形状なので、彫刻する文字数が多い場合や片側に家紋も短冊も！と云う方には、縦長のジャンボや特大札のサイズをお奨めいたします。

最後に、この青黒檀も含め黒檀類、その他の素材なども夏から秋にかけて良材確保のため値上げを予定しております。(H26.4現在)

ご予定なされている方は、お早めに手配いただければと思います。