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2013年4月24日(水)

自然の2色ツートンカラー、縞黒檀です。

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これまでに青黒檀のツートンは、ご紹介そして販売をしてまいりましたが、今回は、縞黒檀の2色が入荷します。

縞黒檀ツートン2色

えーーー!?

嘘だーー!くっつけたんでしょ?

と、よく聞かれますので、画像中心で説明いたします。

以前、青黒檀の時に「水や養分などを通す=辺材(へんざい)」と「幹をささえる=心材(しんざい)」の境であることは、ご紹介いたしました。

心材と辺材

「心材」が木の中心部で主に木工製品などになり、「辺材」は色も違い素材によっては、構造的に弱いので一般的に使われることはあまりありません。

一枚板

一枚板などに順序よく加工されてた後にでる半端な部分。

拡大

端っこの部分ですので、流通の過程で切断されはじかれてしまうものがほとんどです。まれに、流通する時は、この形ままの事が多いのです。

そのイビツな形から木取りをする訳ですが、平らな面から切断すると・・・

ななめ×

このように、境の部分がナナメになってしまいます。

実際の木で普通に平らな面から切断すると、白黒の境がナナメってことです。

ななめになっちゃう実際の画像

青黒檀や黒柿の時よりは、質量的に多いのでなるべく真っ直ぐになるように、裁断していただきました。

絵図で説明すると

数が取れない

かなり面倒な作業になる上、数も取れなくなるのですが・・・

まぁ、そうしたご要望が多い事は何となくわかりましたので、頑張りました。

なるべく真っ直ぐに裁断

自然のものなので、それでも限界はあるのですが・・・

自然のモノなんです。。はい、

量的には、かなり数が取れると思ったのですが

虫喰い指差し

虫食いの小さい穴が無数と広がり。。あ~あ。。

拡大すると

虫喰い・・・拡大

辺材部分は、害虫にも弱く小さい穴が時折あるんです。

幹を支える色の濃い心材部分は、虫食いに強い成分を蓄えるので、ほとんど見当たりません。

と、いうわけで、半分使えなくなりました。

そして、なるべく真っ直ぐになるように両サイドを切る訳ですが、切った後の製材もお互いの色素が違うので、少々気を遣います。

2色は製材も気を遣う

こうして、縞黒檀の2色ができあがるのです。

縞黒檀ツートン2色

さて、自然のツートン2色、くっつけたのではありません。

他にも質感の違う色々な白黒ございます⇒極レア自然の2色ツートン

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