これから、黒檀の種類の中でも最高峰とされる「青黒檀」を製材します。
ただ稀少なだけでなく「割れ(ワレ)・裂け(サケ)」が、多い素材だということは以前にもご説明しました。
夏場のお祭りシーズンは、サイズの大きなお木様(おこさま:木札)が出ますので材料も多く使う訳ですが・・・
青黒檀は、「割れ(ワレ)・裂け(サケ)」との戦い。
今回も御多分に漏れずこのありまさま。
左手前から右奥に向けてナナメに無数のクラック(裂け目)が走っております。
もう少し、手前に拡大してみますね。
ね!たくさんの裂け目のスジが見えたでしょ(涙)
ここまで、たくさん裂け目があると
小さいサイズのお木様(おこさま:木札)にも使えず・・・T.T
何かに使えないか・・と、とっているのですが、結局は残念なことに。
しかしながら、たまーにですが、
こうしたスッキリとした素材もまれに出あいます。
こうした板材は20枚に1枚あれば良い方。もちろん、大きなサイズを優先的につくります。
たいがいは、下のように荒れた部分を除いて、木取りをしていきます。
手間のかかるコ程、カワイイとはいいますが、本当に手がかかるので素材を安定供給する事に、かなりの神経をつかいます。
こんな風に綺麗な部分を丁寧に木取りする訳ですが
少し画像を引きますと↓↓↓
こうして、木取りをして、磨いて、・・・
ここまでしてきた全てが使えればよいのですが、製材した後に小さな裂けに気づくことも度々。
今回は質量的には18木様分の準備ができました。
青黒檀は稀少であるのはもちろんですが、丁寧に磨き上げた仕上がりはスッベスベでピッカピカだけあって、黒檀3種の中でぶっちぎりの一番人気。
さて、18木中いったい何木が晴れて陽の目を観ることができるのでしょか?