実体のない木
と、いわてても
???ですよね。
木は木ですし、、
実際には無いものなのに
あたりまえのように「○○」と呼ばれ
あたりまえのように通じてしまう。
しかし別の地域で同じく「○○」っていっても
???
方言などは、そんなこともありますよね。
しかし木の世界には、
意図的に作られた名称が結構あるのです。
「ジリコテ」とか「ジラコテ」と呼ばれる木材があります。
英語では「sericote」「ziracote」なんて書くそうです。
どんな木材かというと!
これまた凄いんです!
と、その前に予備知識として
一枚板などの大きなテーブルなどとして使われる
「ウオルナット(くるみ類)」ご存知ですか?
・ブラックウオルナット
・ヨーロピアンウオルナット
そして楽器などによく使われる
「ローズウッド(類)」ご存知ですか?
・ブラジリアンローズウッド
・マダガスカルローズウッド
・インディアンローズウッド などなど、
どちらも種類はまだまだあるのですが
希少で高級素材であるのはいうまでもありません。
その「最上のウオルナット」と「最上のローズウッド」の
外見と肌目(木目)を合わせたような美しさを持っている。
ジ リ コ テ
こんな紹介されたら・・それってどんな木よ?!
それが
ジ リ コ テ
▼ ▼ ▼
△ △ △
とても自然のものとは思えないほど不思議な模様!
しかし、この素晴らしい木目の素材ジリコテですが
日本では、
流通名「シャム柿(しゃむがき)」として市場にでております。
ですが「シャム柿」なんて木は実際にはありません。
どうして、そういうことが起こるかというと
「ジリコテ」って木を知ってる人はほとんどいない日本。
輸入商社が高級そうでわかりやすい名前をということで名づけられた
「シ ャ ム 柿」
国産材に
「黒柿(くろがき)」っていう黒い波状の線が入った素材があります。
水墨画のような自然のまだら模様が特徴の黒柿。
中でも国産のものは稀少で上品なその模様が重宝され
高級茶器などとしても使われるこれまた希少な高級素材。
3大唐木の中の一つである黒檀もカキノキ科の素材であり
「○○○柿」と言った方が聞こえがよいのかもしれません。
「最上のウオルナット」と「最上のローズウッド」の
外見と肌目(木目)を合わせたような美しさを持つ
独特の黒の波状の線をもった高級素材
ジ リ コ テ
より
シ ャ ム 柿
の方が聞こえがいいかもしれません。
悪意でつけたわけではないのですが
木を扱うときには気をつけなければいけないこともあるようです。
実体のない名の木
まだまだありそうですが
装飾用にむいた良い素材であることには変わりはありません♪
△素材 について深~ぃぃ
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