極レアだるま札祭-第2弾-の中にあります「黒柿(くろがき)」。
当店のラインナップに「白柿=パーシモン」がありますが木材自体が違うのか?
結論からいいますと「黒柿」と「白柿」は、同じ柿の木です。
昭和の頃、ゴルフのウッドといえばパーシモン!国産のパーシモンは、この「黒柿・白柿」が使われておりました。
では、何が違うのかといいますと!呼称の如く、黒い滲みが強く出ているのか?出ていないのか?
この違いだけです。
木の独特の木目を「杢(もく)」と呼びますが、黒柿の場合は「滲み」と称しております。
この「滲み」がでるのかでないのかで、「一般的な木材」か「黒檀以上の価値」になるのか雲泥の差が出るのでございます。
では、その「雲泥の差」ってどの位の事なのか?一般的な事に加え、私の実体験も含めてご紹介いたします。
「白柿=パーシモン」としてお出ししているのは、柿の木のなるべく白い部分を使用しております。
よくよく見ますと、自然素材なので個体差がありますが、白色にも微妙な違いがあります。
おおむね、白い素材なのですが、薄っすらと黒い部分や中間のグレーの部分が垣間見えるのがお分かりいただけると思います。
この黒が濃く出た部分が「滲み」なのですが、どうして「滲み」が出来るのかは解明されておりません。
柿の木の成長にあたり何らかの影響でこうした「黒い部分=滲み」ができるのですが、時としてこの黒い部分が強く出る箇所があるのでございます。
こうした黒い部分を含む柿の木を「黒柿」と称しております。
しかし、ご覧の通り黒い滲みはほんの一部でしかありませんが、真ん中の黒い部分も含め1本の木材であり黒い部分を含んだ「黒柿」として仕入れております。
そこから指定の厚みに揃えて頂いた結果「この1枚だけ」にこうして黒い部分が残ったのでございます。
その黒柿の一般的な価値としては「黒さが黒いほど価値が上がる」とされています。
裏を返せば、グレーの中間色だけでは黒柿として判断されないということ。
したがいまして、下の完成しております木札は「白柿」として区別されるということになります。
このように、白柿としてお出ししている木札は、中でもなるべく白い部分を厳選しております。
しかしながら、こうした素材ですので、白ともグレーとも言えなず、黒柿とも呼べない部分がどうしても貯まってしまいます。
木材としては「白柿」に入る部材ですが、木札の「白柿」としてお出しするには、ちょいと気が引けてしまう部分でもございます。
こうした部位は省いて、アウトレット行きということになります。。。
また、黒い分がしっかりでている素材でも、対比となる白い部分の発色が悪いものは「黒柿」としての見栄えがよくないためアウトレット行きとしております。
この判断は私の主観によってしまうのですが、心が燃えてこない素材は概ねアウトレット行きとなります、、、これがフダヤドットコム芳雲の厳選で説明しないと分からないアウトレット(笑)なのです。
このように、黒柿の「黒い滲み」は、黒くハッキリでていることは極稀であり、仮に黒い部分があったとしても、ご覧のとおり一部にしか出ていないことが大半です。
その中で、木札のサイズに木取りした時にそれなりに柄が出そろう部分となると、それはそれは希少部位!ということになるのでございます。
そして、白い部分もそれなりに発色のよい白を求めるのは自身が手掛ける木札として自信のある素材をお出ししたいからなのでございます。
最後に、木材自体の木質について、
「ゴルフのヘッドにも使われていた」素材ですので、比重は重すぎない軽めの素材ですが、軽めの割には弾力が有りそれなりに丈夫な素材です。
ゴルフのクラブヘッドにも使われた素材ですから、それなりの丈夫さと反発力を持ち合わせております。
左が私、芳雲が使用している黒柿の木札=かれこれ6,7年は使っているでしょうか、特徴的な油分を持ち合わせており独特の風合の艶が出てまいります。
この油分により黒がクッキリと強調されてきますので、使い込むほどに白黒の色の境がより強調されてくるイメージでございます。
今回のだるま札祭りでは、斑模様の素材のみ限定5木、柄の様子により孔雀杢、菊花杢、網杢など模様の名を称しますが、孔雀杢のような柄がその中の2つのご案内となります。
縦長のジャンボ~小札は左右2色ツートン木札でのご案内。
どちらも、次の入荷は未定の極レア素材でございます。
単品管理をしている素材ですので、ご希望の方は以下のリンクより個別画像をご覧ください。
△素材 について深~ぃぃ
の記事