浅草鳥越
名入れ 彫刻木札専門店
代表職人芳雲の木育て日記

ブログサイト

2012年10月29日(月)

2.切断と、切断のあと処理(その1)

カテゴリー

ツルっつる!の!ぴかっピカ!

製材シリーズ第2話!!!

⇒第1話では「素材を仕入れた状況から最初のみがき」までを書きました。

続きましては、各サイズの長さに合わせて切断をしていきます!

さらに下を向きっぱなしなので

斬!

ガイドを使って、長さが均一になるように切っていきます。

サイズ長さに切りそろえていきます

木には「木目の向き」があります。

木工作業をした事がある方は、何となくわかるか方もいると思いますが、

ナイフなどで木を削って整形する際に、刃物が入りやすい方向と、入りにくくググっと奥深く入ってしまう向きがあるのをご存知でしょうか。

これがいわゆる「木目の向き」であり、
また、やっかいなのは常に均一ではなく、こうして途中にでる場合もあり、

逆目の部分

こうした個所は、深くえぐられていますので

切断する際に。丁寧に省いていきます。

この時に「節目の強すぎる所」なども、気になる時には同じように省きます。

逆目、節目の強い部分は避けて

それでも、切り分けていきますと
丁度良い長さばかりでなく、サイズの長さには少し足りない綺麗な部分がでてまいります。

長さが足りないものは揃えて豆札

長さを揃えるなどして「豆札」にして、初めて→カタログ請求の方や、ご来店でご注文で発送の方にお配りするサンプルなどとして使用し、できるだけ無駄にならないよう努めております。

さて、良いサイズに切れたし次の行程・・・は、まだまだ。

切断した面をみてみます。

最初は粗いノコ歯で

こんな感じで強い「ノコ目」が目につきます。

これをまた綺麗にしていくわけですが、

次は、もう少し目の細かい「ノコ歯」で

細かい目で2回目を

切断面をなでるように削り取っていきます。

細目の時はさらに集中して

この作業も、木の表面をヤスリでみがいた時と同じで、
粗い歯から順に下ろしていきませんと、抵抗が大きすぎて歯も直ぐにいたんでしまうばかりでなく、木が抵抗に耐えられず吹き飛ばされてしまいます。

ですから、さらに集中して切断面の端を撫でるように、そぎ落としす感じで整えていきます。

じっくりとみます

これが集中して、ずっと下を向く態勢が続くので、長時間になると結構きついんですが、、

皆様に、喜んでいただけるのであれば!!!

それでは、違いを見てみましょう!

←左側が、粗い歯の痕、右側が細目の歯で整えた後↓↓です。

切断面の違い

ね!

一目瞭然!これだけ、違うんだからや
らない手はありません。

さて、これで形になったので彫・・・

えっ?

ササクレ見たいなのが見える!?

次の木端とりへ続く・・

そうなんです。

切断面は、綺麗になりましたが木端(角)は、
ササクレがでておりますのでこれを取り除くのは次の行程に進みます。

極上の手触りはこうして生まれます!(全5話)

↓ 次の行程 ↓
3.切断と、切断のあと処理(その2)

4.紐を通す「穴あけ」とその処理
5.唯一のデジタル行程から
進化する最終仕上げ

更新後に追てリンク致しました⇒1.最初の工程から

ブログ一覧に戻る

★芳雲のルーツ.想い

の記事

★芳雲のルーツ.想い の記事一覧