浅草鳥越
名入れ 彫刻木札専門店
代表職人芳雲の木育て日記

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2016年8月25日(木)

青黒檀の製材風景・・・割れ裂けロスの割合。

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「青黒檀のだるま札は、やっぱりないんですよね?」

本日も、お問い合わせを頂きました・・・

以前にも記事にしました通り→出来るなら作りたい!青黒檀のだるま札 なのですが、の前に、

秩父の夜祭出張など、お世話になっております「林家たい平師匠」が24時間マラソンにチャレンジします。しっかりと応援したいと思います!

たい平師匠24時間マラソン頑張って!

さて、話を戻しまして・・・

どれだけ割れ裂けが多くロスがでてしまうのか、特大サイズ(約2cm×6cm×5mm)の製材をしたので、その様子をご覧いただければと思います。

特大サイズは『約2cm×6cmで厚みは5mm』で、ロスなく取れれば35木分の量になります。

青黒檀の特大サイズ35木分

この時点で、既に長さにバラつきがあるのは、この幅にする時点で割れ裂けを省いているからです。

あっ、もう大きな裂け目が見えます。

幅2cm既に裂け目が見える

この位は、あたり前ですので気にせず製材をしてまいります。

青黒檀の英名は「グリーンエボニー」。

製材中の青黒檀、緑ががかって

製材中は、磨いて削り出たキリコが緑の色を放っております。

段々と黒の光沢が鈍く光って

 まだ仕上がりの黒さには程遠いですが、
徐々に磨き上げていきますと!ご覧の通り、文字彫刻前の磨きはこの位まで仕上げます。

青黒檀、彫刻前の磨きが終わりました。

そして、既定の長さにカットする訳ですが、軽く水分を含め拭くことで割れ裂けの場所をチェックします。

カットに入る前に割れ裂けチェック

それから、割れ裂けを省きながらカットしていく訳ですが、

時には、断面から不良な部分が出てくることも・・・珍しくありません。

断面から不良な部分が出てくることも

こうして、ようやく形になって使えそうなのは23木。

手前は、この大きさでは形にできなかったロスの分。

形になった23木と割れ裂けの素材

35分の23は、大、大、大の上出来で、気分が良い感じです。

しかしながら・・・その内、3木は茶色い色味が強いのでアウトレット行きに決定です。

内3個はアウトレットいき・・・

いつもは、質量の半分くらい木取りできれば良い方で、さらに小さいサイズにできものは木取りして、なるべくロスは少なくしているのですが、その前の幅にする時点で相当量のロス。。

既定の幅に揃えてからも、きちんと形になるまでに、この位割合で目減りしてしますのです。

幅に切る時点で相当量のロス

木の性質上どうにもならないので、何とか向き合って切らさないよう手配をしてまります。

割れ裂けではなく、色味によるB品アウトレット(店舗限定)も開催の予定ですので、また、改めてご連絡をいたします。

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