浅草鳥越
名入れ 彫刻木札専門店
代表職人芳雲の木育て日記

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2014年12月19日(金)

職人魂に火をつけられた一言!純銀細工を嵌め込むということ!

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どんな言葉で職人魂に火を付けられたのか?

想像しながらご覧いただければ幸いです。

先日は⇒へびが出た!?訳ですが・・・

今日は馬が出た!!!(笑)

象嵌木札 左駆け馬

午年の方、商売繁盛を願う方!
お1ついかがでしょうか?

と、いう話ではなくて~~~

こちらも、色々とデザインを考えて・・・

デザインも色々と考えてみる

やはり「駆け馬」は「朝日」との組み合わせ!

決まり物は、決まり物の王道で!

しかし、普通に右向きに進むのは面白くないので、
左向きで縁起の良い「左馬」~の中でも、背景の大きさやバランスを微妙に変えて試します。

微妙に変えて試して

その中から、

これだ!!!ってのを選んで銀細工を埋めこみます。

上の画像のように、『落とし込み』を作ってから嵌め込みます。

純銀製 象嵌木札駆け馬

ね!綺麗でしょ!!!

って、今日のお話はこれからが本番です

この駆け馬の銀細工ですが、パットみ同じように見えますが!!!

よーーーくご覧いただくと、微妙に形状が違うのです。

そこで二つの銀細工を見比べてみます。

注)尻尾の形状(特に先っぽ)1
尻尾の形(黒)

こちらは、丸くすっきりしておりますが、

下の本黄楊は、オマケがひょィっ!と出っ張ってます。

注)尻尾の形状(特に先っぽ)2
尻尾の形(黄楊)
※画像クリックで!さらに拡大

見えますか~~~? 先のトンガリ!

抜型という、型を使って同じように輪郭をくり抜くのですが、この大きさですと微妙に曲線が違ったりしてしまいます。

注)口元の表情(輪郭)
顔の表情(黄楊)

口元にちょっと、余分に肉がついているかいないかの差ですが、表情が個性となって表れているような気もしております。

同じ作業で抜き取っても、これだけ違うんです。

注)口元の表情(輪郭)2
顔の表情(黒)

さらに、入り組んだ脚の内側などは、1つ1つ手作業で切り抜きますので!

注)掻きこんだ脚の内側1
掻きこんだ前足の形状(黒)

こちらは、スッキリしていますが、

下はギザギザしているのがおわかりでしょうか?

注)掻きこんだ脚の内側2
掻きこんだ前足の形状(黄楊)

全く同じように見えますが、1つ1つ表情が違うのです。

???

1つ1つ違うという事は!?

銀細工を逆に入れ替えてみると!

もちろん、落とし込みに入らない・・・

口元、もも隙間だらけ
※画像クリックで!さらに拡大

口元は隙間が大きくあいて・・・

角度を変えてみると、後ろ脚の内側にも隙間が・・・

ちょっと角度を変えてみた

黒檀の方は、口元がはみ出して、

その分?尻尾がブカブカ・・・

口元と足はいっぱい、尻尾はブカブカ

キッチリ嵌って(はまって)いないと、何だか間抜けな感じがしてしまいます。

逆に載せて正面から撮りました。パチリ

嵌ってない

だったら落とし込みを大きめにすれば!

と、象嵌木札を作り始めた頃に試作を作って、知人に見て頂きました。

販売当初のラインナップはこの3種
象嵌木札販売当初の三種
※画像クリックで!さらに拡大

知人:
かっこいいね~!この龍!!!こんなの見た事ないよ~

でもね、細かい事を言って本当に悪いんだけどぉ、、、

この隙間にホコリが入っちゃうのが気になるんだよね~

芳雲の心の声:
よっしやっ!やったろうじゃん!
隙間をなくせばいいんでしょ!
隙間をなくせば!!! えいっ!
シックリピタッと

同じように見えても、銀細工は微妙に形状が異なるため1つ1つ丁寧に輪郭取りをしなくてはなりません。

そして、販売開始時の象嵌木札の触れこみは!

隙間なく、純銀細工を埋めこんだ!
純銀製象嵌木札の誕生秘話でした。

駆け馬 木札

現在のラインナップ⇒純銀製象嵌木札

「馬」と「へび」もございます、そして・・・

象嵌木札:純銀細工を隙間なく木札に嵌め込む職人技
1.職人魂に火をつけられた一言!
↓ ↓ ↓
2.純銀細工の象嵌は落っこちないの?
↓ ↓ ↓
3.1つ1つ銀細工の形は同じじゃないの!?
↓ ↓ ↓
4.象嵌木札の銀細工が出来るまで(1.金型を彫刻する)
↓ ↓ ↓
5.象嵌木札の銀細工が出来るまで(2.嵌め込む銀細工の形に)

※象嵌細工ができるまで完成にあたり追リンクしました
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