浅草鳥越
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2019年10月20日(日)

青黒檀と黒檀まぐろ(本黒檀)の黒さの質の違い

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 「木の質感が分からなくて・・・やはり一度、実物を見てみたい!」

鳥越の店舗にご来店下さるお客様が口々におっしゃられ、有難いことに遠方からも予定に入れてくださいます。

その中で、一番気になる違いは「青黒檀(大トロ)」と「黒檀まぐろ(中トロ)」の質感の差!

さて、次の4木はどれが青黒檀でどれが黒檀まぐろでしょうか?

青黒檀と黒檀まぐろの違い 木札

黒の癖が強すぎる!!!

黒同士では比較がしにくいので、定番の人気素材「本黄楊(御蔵島つげ)」と「黒檀まぐろ(中トロ)」、「縞黒檀(赤身)」を並べてみます。

本黄楊・黒檀まぐろ・縞黒檀

「黒檀まぐろ」も名の如く黒い素材で銘木の中でも高級とされる稀少な素材。

本黄楊や縞黒檀と比べると黒さが際立ちます。

 次に、素材を1つ入れ替えて見ます。

本黄楊と黒檀まぐろと青黒檀の比較 木札

右の素材は青黒檀です。
割れ裂けが多くとても扱いにくい青黒檀で、市場に出回っても量は少なく極めて稀というこになります。

左から黒檀まぐろ・青黒檀・本黄楊 だるま札

「黒檀まぐろ」もとても希少な高級な素材に違いありませんが、黒檀の種類としては桃茶の縞のある「縞黒檀」に近い種類ですので、若干ですが茶色身を帯びています。

青黒檀と黒檀まぐろの比較 だるま札 木札

木の質は「青黒檀」に比べるとかなり安定してますので、おおむね黒い材料があれば、それなりに大きな木取りもできるのでございます。

もう1つの違いは、木の表面に出る木管という細かい筋のような木目の量です。

ここで、もう一度一番最初の画像をご覧ください。

青黒檀と黒檀まぐろの違い 木札

どれが「青黒檀」か分かりますか?

光の当てる角度を変えて表面の木目をみてみましょう!

木管の量の違い 青黒檀 黒檀真黒 木札

少し違う角度からも見てみます。

右から2番目だけ明らかに木管の少なさが際立っています。

さらに背面の色を変えて更に黒の質の比較をしてみます。

単体でみると、ほぼ真っ黒い木に見える「黒檀まぐろ(中トロ)」も、「青黒檀(大トロ)」と並べてしまうと、

 

黒の奥深さと云う意味では「青黒檀」にはかなわないようです。

 

黒檀の側断面

もうお分かりでしょうが、右から2番目が「青黒檀」です。

質感の違いを質問された時にはこう答えます。

本黄楊・黒檀まぐろ・縞黒檀

黒い木ということで良ければ「黒檀まぐろ(中トロ)」も充分に高級素材として良質な素材です。

しかし、さらに黒の質感を求めるのであれば「青黒檀(大トロ)」を!そして、青黒檀の方が圧倒的に数も出ていると併せてお伝えしております。

青黒檀と本黒檀真黒を木札で比較

「青黒檀」の『だるま札』、これまでは1つも木取りできませんでしたが!!!

この度、奇跡の1木がでましたので、だるま札祭第2弾の極選素材の1つとしてご案内の予定です。今後も絶対にないと確信しますので、お値段もかなりビッグになりそうです!

黒さの質感の差、いかがでしたでしょうか。

 

気になるあなたに!ぜひこちらも⇒縞黒檀も含めた黒檀3種の質感の違い

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