「これって?
見本だからこんなに綺麗にみがいてあるんですか?」
よく、お客様からご来店時に聴かれるのですが、
「作りたては、もっとピカピカですよ!」
一番最初に手にした時の感触が ザラッ っとするより、
なめらかで手触りが良い方が、いいですよね!
それでは今日は、どんな工程で製材をしているのか書いてみたいと思います。
凄く長くなります。。が、
一気に見ないと意味が半減してしまいます・・
画像多めで流してまいりますので、最後までお付き合いくださいね~
素材も、自分の目で見て良いものを選んでまいりますが、素材によって「木の厚みと幅を指定して」切断をお願いします。
こんな風に上がってくるのですが、
ここから順に、ヤスリを下ろして磨いていくわけです。
最初から、仕上げの細かいやつでみがいたら早いんじゃ?って???
この中の一番細かい目のヤスリですと、ほとんど削れませんので、上の画像のような「荒れ(ノコ目)」は遠回りですが、じっくり番手ごとに下ろしていく事が逆に近道になるのです。
まずは、この一番荒れた側面を
腰を入れてしっかりと体重をのせて磨いていくので、かなり体力も必要です。
最初の段階では、特に力が必要です。
そして、これが一番違いが目に見えてわかる瞬間です。
こうして、側面の1回目のヤスリがけが終了。
つぎに表面にかかる訳です。
一見、そのままでいじゃん!
って、思ってしまいそうですが、
黒い素材の、黒檀の方が分かりやすいので、横のシマシマをご覧ください。
左側が、おおむねみがいた後で、右側のシマシマ↓↓わかります?
このシマシマは厚みを調整する機械を掛ける時に付いてしまうヤスリ目で、
これを落とさないと、ツルツルとした感触も、ピカッとした光沢も出にくい訳で、このシマシマが見にくいですが、ご覧のさくら材を含め全ての素材についているのです。
さて、表面をみがいていきます。
とは、いいましても、先ほどの側面よりは木肌が荒れていませんので2番目のヤスリに切り替えます。
この作業も、力技です。
何事も最初が肝心とはいいますが、
一番最初を丁寧にしっかりとする事で、次からの作業も活きてきます。
目でも確認はしますが、こうして手ざわりでも確認をしていきます。
「目視では表面の光沢」の「手触りでは感触」の違和感を感じたら、ここでしっかり落としておきます。
そして、2番目のヤスリでも側面へと順に落としていきます。
ノコ目をとって、しっかりとツルツルピカピカの地盤を作らなくてはいけませんから、、
この辺までは、かなり腰を入れて強くみがいていきます。
慢性腱鞘炎も、肩こり腰痛も、このせいかな、、
何て、ボケーっと作業をしていると!
バキッ!!!
まぁ、写真に撮る余裕があるくらいですから、
この程度で、済んだらもうけもの。
先日の幅5ミリ長さ1センチ程度の薄いトゲが指の中に入った時は、
そんな余裕はなかった・・(冷汗)
さてさて、3番目のヤスリに入ります(笑)
ここでも表面、側面をみがくのはもちろんですが、
この番手位からナナメの角にもヤスリを当てていきます。
ここまででも、かなりの重労働。秋口の季節の良い時でもこの汗
夏場は、Tシャツや下着の代えは常時4、5枚置いております。。
さてさて、4番目のヤスリにすすみます。
ここでも同じように、表面、側面、角の3面を丁寧にあたっていきます。
ようやく「表面の最初のみがき」が、終了です。
みがく前と後をならべてみましたが・・・違い!わかりますよね。
冒頭で続けて書くといいましたが、まだまだ形になりません。。
撮り貯めた画像をみたら以下の行程に分けた方が良い事に気づきました。
分けてお伝えさせて下さい。
極上の手触りはこうして生まれます!(全5話)
↓ 次の工程へ ↓
2.切断と、切断のあと処理(その1)
3.切断と、切断のあと処理(その2)
4.紐を通す「穴あけ」とその処理
5.唯一のデジタル行程から
進化する最終仕上げ
更新後に追てリンク致しました
★芳雲のルーツ.想い
の記事