このブログでは、木札の作り手である私、蒲生芳雲の人となりを知って頂ければと、木札やその周辺の事だけでなく、どんな事を思っているのかや、趣味、趣向の事も記してまいりました。
と、いった訳でこれまでにも何度となく大好きなイチロー選手のことを書いてきました。が、
イチロー選手、もうここには居ないのか、と思うと寂しくてなりません。
いつ見ても、所作からして格好いいなぁ~
絵になるな~
きっと、見られることを意識して所作も含めて追求し続けているんだなぁ~
とか、思うのです。
また、云わずと知れた、名語録の数々にも心を奪われます。
当時、一番心に響き今でも大切に思っている言葉は2009年9年連続で200安打を達成した時の言葉・・・
これという最後の形はない。
これでよし、という形は絶対にない。
でも今の自分の形が最高だという形を常につくっている。
この矛盾した考え方が共存していることが、僕の大きな助けになっていると感じている。
(9年連続200安打達成2009.09)
常に前を見て進んでいる姿が目や心に浮かび、とても励まされ、今でも私の支えの言葉となって机の前で見守ってくれています。
イチロー選手は、決して辛いとか苦しいとか、欠かさない地道な練習やトレーニングの事をひけらかしたりもしませんでした。
そういった事は至極当たり前、敢えて言うまでもなく、当たり前のこととしているからこそ滲み出てくる言葉なのだと、
ただただ凄いな~
こんなストイックに継続できるなんて信じられない!神の領域!一緒の空気を吸っているだけで、何か勇気を貰える気分になってくるのであります。
・・・引退表明した会見では
「色んなことにトライして、自分に向くか向かないかというより自分が好きなものを見つけて欲しいなと思います」
木札も大好きです!!!
木札に出会えてよかったな~と、つくづく幸せなのかな~とかとか、感じられるのであります。
そして、引退を表明した後に放送されたNHKスペシャルで・・・
ナレーション:
どれだけ輝かしい記録を打ち立てても自らの打撃を変えることをやめなかった。打席の立ち位置や腕の振り、僅かな重心の変化など、理想の打撃を追求してきた。
イチロー選手:
言えることは・・・最終的な形はないということなんです。
これがまた残酷なことなんです打つという事の、打撃の技術として最終形がないという・・・ことが、だから前に進もうとする意欲が生まれてくるとも言えるんですけど。
記者: 後退することも?
イチロー選手:
もちろんあります。
必要かどうかも、本当はしたくないですよ!
・・・本当はしたくない。そのままずっと上がって行きたいです。前に進みたいです。なかなかそうはいかない。
はっきりしているのは、近道はないということ、ですよね。遠回り・・・後で考えると「まぁ、遠回りだったな~、省けたら良かったな~」って思うこと、確かにあります。
でも、それは一番近いです。
ある、、、ある自分のぼんやりとした理想に近づく、一番の方法は遠回りをすることだ!!と、いうふうには、今は、ハッキリと言えますね、はい。
現役の時は、こうした振り返るような発言はなかったと思いますが、、、野球に向き合ってきたこと、努力、試行錯誤、希望、葛藤、全てを抱えつつも前を見て信じて進んできたのだなぁ~と、こうした言葉から感じるのでございます。
そして、もう1つ気になる語録がありました。
ナレーション:
今日の取材で見えてきたのは、仲間との繋がりを大切にしようとする姿だった。それは、ヤンキースに移籍した頃から少しずつ生まれてきた変化だとイチローは語った。
イチロー選手:
だって物凄く孤独なんですよね。
その仲間達が緩和してくれるので、ま、本当はそんな人の力を借りなくても出来なくてはいけないのだけど・・・
21の時は、94年のデビューした時ですね。あの時は、一人でだって出来ると思ったし、できなきゃいけない。と思ってたんだけど、今、一人じゃ無理だね。(笑)
だから・・・・・・
人に迷惑かけて生きちゃいけないって思いがちなんだけど!人って!でも、迷惑もうかけます!僕は!!!
かけなきゃ生きていけないし、人に迷惑をかけないで生きていくなんて・・・無理。
だから思い切り迷惑もかけるし、だけど僕が出来ることで思い切り返したい。っていう・・・そんな感じですよね。
あの時は、微塵にも出さなかったけれど、やはり孤独だったんだ。
それも超超超一流選手であり、あのイチロー選手だから孤独感も凡人の僕等では考えも及ばないくらいの孤独を背負っていたんだろうな、、、
しかし、前を見て進んできた!そんな誇りを感じるコメント、今の自分を的確に表現して伝えられるイチロー選手はやっぱり凄い!と思うのであります。
遠回りは近道、色々とやってみないと分からない、だから前を向いて進んでいこう!
書いていたら、また思い出して目頭が熱くなってしまいました。
イチロー選手、ただただ有難うございます!
そしてお疲れ様です。それしかないっす。
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