浅草鳥越
名入れ 彫刻木札専門店
代表職人芳雲の木育て日記

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2024年9月15日(日)

イメージをプレビューでみられませんか・・・と聞くのは簡単ですが

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イメージをプレビューでみられませんか!?

 

ご質問がありました方には、弊社のセミオーダーの品としてご提供できることをお伝えし、ご判断いただく記事としてご案内をいたします。

 

各所にも記載の通り、文字の配置、家紋や短冊のサイズや配置はお任せいただいております。

どうしてもの配置ご希望がある場合、その指示により「文字が認識できなくなる」「配置の見た目がスッキリしない」など無理を生じる場合がございます。

 

通常は、文字内容が認識できることを前提に配置をしておりますが、ご指示などいただいた場合も含め、「文字が見えなくなった、見えにくくなった」「バランスが悪い」「想定してたイメージと違う」などイメージの違いは保証の対象ではございません。

 

もちろん、文字自体の間違いであれば直ぐにお作り直しなど対応致します。

尚、ご指示頂ける範囲につきましては記事の最後に項目を記しておりますので、必要な場合は、いずれかご指示をお願いいたします。

 

 

 

そんなのパッと見たいだけなんだから!何でできないの?サービスわるぅ!って?

 

「プレビューを見られますか?」のご質問には、

 

『文字数事の見本はネット上に掲載しておりますので、そちらでイメージなどご判断をお願いしております。』

 

見本画像も、1文字の場合、2文字の場合、8文字でもバランス調整しますので、この位には見えますよ!ということでご案内をしております。

 

10文字とか、15文字とかは?

 

 

『裏面であれば短冊や、内容によっては2行、3行もできますので、見本画像を参照してください。』

と、ご案内をしております。

 

フルオーダーではなく、セミオーダーというご提供ですから、お客様からご指定いただいた文字を弊社の決まりに基づいて当てはめていくことになりますので、このようにご案内をしております。

 

そういうことではなく、自分で作りたいのは違う文字だし、文字数も違うし!

 

「パッと、イメージ見たいだけなんだけどできないの?サービスわるぅ~」と、その後のお客様の反応で、こう思えることが度々ございます。

 

 

はぁ、そんな簡単なことじゃないのに・・・

 

 

 

見たいプレビューは簡単なものではないはず。。

気持ちは分からないでもないのですが、文字によって文字毎の大きさや配置のバランスを取ることに、とても時間を掛けている私にとりましては、全く簡単なことではなく、

 

ブログ記事1話でも足りない位で、よろしければこちら⇒木札がスッキリ見える秘訣![文字調整 編]

 

まず、木札に文字を彫刻する前に全体のバランスを取るため下書きを作る第一段階、文字をタイプします。

調整する前の下書き「さゆり」

 何も調整しないと1文字1文字の大きさもまちまち、文字の間隔などもバラつきがあります。

 

皆様のおっしゃられる簡単なプレビューって、こういうことではなく仕上がりのイメージですよね?

 

これを1つ1つ丁寧に、バランスを調整していきます。

 

下書きを作るにあたり一文字一文字ばらして調整

 

 

隅から隅まで福が良い事がやってきますようにと、できる限り大きく!と、意識しつつ

 

その中で、文字毎の大きく見える、小さく見えるを考えながら配置をしていく訳です。

 

調整前と調整後の木札の下書き

 

 

当方でお出ししているのは、配置バランスを調整した右側の木札ですから、

 

左側のプレビューでは、「さ」が小さいとか、「ゆ」と「り」が離れてるだろ!

 

文字を調整した彫刻木札と調整しない木札

 

って、なりませんか?

「プレビューってパッと見たいだけ?」て、そんな簡単ではないことが想像されます。

 

 

AIの技術が進んだとはいえ、右側のプレビューは、自動でパッとできないアナログの作業なのです。

 

 

1文字1文字形状が違うので、同じ文字数でも見え方や配置が変わってくる

 

1文字、1文字、文字の形状が違いますので、それぞれ同じ縦横の長さにしたのでは、スッキリ見えなくなってしまいます。

 

「本田」という二文字、ただタイプすると左側、その大きさを調整していく訳です。

文字の調整

二等分した枠内ではみ出さないように調整した下書きデザインです。

このままのバランスで彫刻してみます。

本田の文字を調整中

少しだけ調整した右側の方が、何となくバランスが良く見えることは分かりますが、「田」の字が大きく見えることが気になります。

 

四角く面積の大きい「田」の字は、同じ大きさではバランスよく見えないのです。

 

そこで、紙に手書きをイメージして文字の強弱を加えて調整します。

芳雲の文字調整

「田」の字の方が大きく見えるので小さ目に上下左右調整、「本」の字は枠からはみ出しても、くっつき過ぎない程度まで大きくして彫刻したのが「一番右側の本田」です。

本田の文字を調整

一番右の調整後、何となくスッキリ見えているでしょうか?

 

 

前後の文字でも見え方は変わってきますし、文字によって強弱をつけてバランスを調整したくてはなりません。

 

 

ご覧になりたいのは、打ち出したままの左ではなく、一番右側の調整した後のものがご覧になりたいのだと思います。

 

一番左側の打ち出したまま、ですと「川が細くないですか?」ってなりませんか?

 

「パッと見たいだけ!?」って、一番左を求めている訳ではありませんよね。

 

 

プレビューと彫刻した木札も見た目やや感じが違う?

 

気付いた方は、とても敏感な方です。

そうです、プレビューとは言っても、彫刻した後の仕上がりを想定した調整です。

 

したがいまして、プレビュー画像では、文字と文字がくっついて見えてしまいます。

 

調整前と調整後の木札の下書き

 

 

『このプレビューですと、くっつき過ぎじゃないですか!?』

 

って、ことにもなりかねませんが、実際に彫刻したものが、次の画像です。

 

 

この位にまでギリギリに調整しませんと、画面いっぱいにはなりません。

文字を調整した彫刻木札と調整しない木札

 

仕上がりを想定した配置調整ですので、プレビュー画像自体も実際とは多少のブレがある訳で。

 

ですから、彫刻した文字数で概ねの見た目をイメージしていただいているのでございます。

 

 

 

お客様よりお聞きした!とても嬉しかったこと。

手前みそな話になってしまいますが、少し前に・・・

 

「書道師範の資格を持っている娘にプレゼントしたら存外に、とても喜んでくれて!

 『決められた四角の中に文字をバランスよく配置するって、とてもとても大変なの。

 書道は、紙の中ではみ出したり、引っ込めたり、突き出たり大きさも文字毎に自由にできるけど、決められた枠の中でバランスをとるって大変なの。この木札はバランスよく見えてるから、きっと時間をかけて配慮してるはず!』

そんな事を言ってたんですが、そうだったんですね!嬉しかったので、また買いにきました!」

 

 

伝わってとても嬉しかったことを思い出しました。

 

 

 

プレビューが有償でできるとしたら?

 

文字の配置イメージをお作りして、通常の場合は、このまま彫刻入る訳ですが、

 

プレビューでのご案内には、体裁よく確認用の綺麗な写真画像に変換をして、いただいたご質問に回答を加えてお見せする訳で、手間を換算したら1件あたり2000円でも安いお見積りかもしれません。

 

仮に、2000円でご案内をしたとします。

 

お見せして

『イメージと違うから、もう一度』

『なんか、しっくりこないから別の文字に・・・』

 

となった場合、ご依頼の際に余分にお支払いいただけるものなのでしょうか。

 

何回か繰り返して「やーめた」なんて注文にならなかったら。

 

結局は、決済して品物をお受取りになるまでは、選択権はお客様がお持ちです。

ですから、私共としては、できる限りのご案内として、文字数などのイメージをご案内しているのでございます。

 

恐らく、「プレビュー見られませんか?」と質問なされる方は、これほどに時間がかかり、また、ご覧いただいた後のことまでは、考えが及ばずにされていると感じますので、

 

ここまで記せば「そりゃ、そうだよね!」と、なることを期待して記事にいたしました。

 

 

家紋入りの文字数や短冊の位置が知りたい

 

家紋入りの場合の文字数や短冊入の文字数などのお問合せも

「ある程度の文字数の見本を掲載していいますので、見本の画像を参考にご判断ください」

 

と、お伝えしております。

 

特に四丁だるまサイズは、寸胴な形状であるため縦文字数が3文字を超えて短冊入りになりますと、下の文字が認識できなくる場合がございます。

 

 

 

 

当方では、当方の判断で下になる大きな文字が認識できると判断した時は、基本中央か、文字数により中央やや下へ配置をいたします。

 

文字が認識できなくなる、認識できたとしても、醜くなる場合には、右側や右下へ、縦文字と短冊内の文字内容を考慮し、ずらして配置をいたします。

 

右側に、ずらして配置することで、短冊内の文字数も多くすることができ、また縦文字もハッキリと認識できるようになります。

 

 

 

判断基準の参考例

家紋入り、縦3文字、短冊入、次の文字でプレビュー依頼にお答えしたとします。

 

 

真ん中の「闘」が見えません。「門構え」の中が認識しにくくいですよね!

 

こんな時は、この様に配置をするのが通例です。

 

 

これで、メインの縦文字もバッチリ見えます。

この配置バランスを作るのに、短冊の位置だけでも、それぞれ5分位は検討をしています。

 

もう少し小さくとか、やや右ではだめか、

少しずらす位なら、大きくずらした方がよくないか?

 

体裁の良い画像にして出力、応じて返信をつくる。無償のサービスでは到底かないません。

 

確認に2000円かかりますが、ご覧になりますか?

お作りした場合も、いずれかで選んでお作りいただかなくてはなりません。また、違うデザイン変更の場合、確認の場合には、別途かかりますが・・・

 

では、文字数で区切ればいいではないか?

 

と、思う方もいらっしゃるかもしれません。

しかし、1文字1文字形が違いますので、全く問題ない場合もあれば、ダメな場合もあり、1文字多くても認識できる場合もあるのです。

 

 

中央の短冊は、全て同じ大きさです。

ご覧の通り、文字数でも区切ることができず、全ての文字の組み合わせを把握し、都度お伝えすることもできません。

 

プレビュー簡単ではないので、このようにご案内をしているのでございます。

 

 

 

 

お客様にお選びいただくこと

冒頭にも申し上げました通り、配置に関してはお任せをいただいており、彫刻後のイメージの違いについての交換などは、保証の対象外となります。

 

●家紋入の場合もン含め文字数に関しましては、各画像に文字数事の参考例がございますので、そちらをご参照ください。

 

もし具体的な文字がお決まりで不安な場合は、お問合せいただければ、プレビューではなく、こんな感じでいかがですか?と、ご提案もいたします。

 

 

察際の木札のイメージは、上記の通りお作りすることはできかねますが、手書きと見本の組み合わせにて概ねご理解をいただいております。

 

 

 

●短冊入の配置につきましては、上記を参考に下記より1~3よりご指示いただくか、

 

1.メインの縦文字が見えなくなっても、絶対に中央

2.メインの文字が見える見えないに関わらず右側

3.メインの文字も短冊も文字もハッキリ認識できればどちらでも

 

ご指示がない場合は、職人芳雲が前後の文字や短冊の文字数で判断する、お任せとなります。

お任せとは、彫刻後のイメージの違いによる保証の対象とはなりませんので、何卒、ご理解を賜りたくお願いを申し上げる次第でございます。

 

大抵の皆様は、「職人さんにお任せした方が間違いない。」と、おっしゃられる方がほとんどで、仕上がりにも満足をいただいており、多くの御礼メールを頂戴いたします。

 

 

「プレビューも見せないで、サービスわるっ」って、誤解のなきよう、

そもそも、そんなに簡単ではないということをご理解いただたく記事に致しました。

 

途中にも記しましたが、文字の配置調整につきまして、さらに詳しくという方は、

⇒福を呼び込む願掛け!木札がスッキリ見える秘訣![文字調整 編]

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