- フダヤドットコム >
- 象嵌木札 >
- 象嵌木札ができるまで >
- 3.型打ち
象嵌木札ができるまで
③ 型打ち
違う大きさの銀細工を作るにはそれぞれのサイズごとに金型を用意しています。
金型に合わせて丁度良い大きさに切断した銀の板を上に被せます。
そして金型プレス機で圧力を掛けて「ドーーーンッ!!!」
細工の細かさにもよりますが、風神雷神様のように細かく厚みのある細工では1回だけのプレスでは綺麗に凹凸がでません。※実際の型打ちは金型を四方から完全固定しています
ではそのまま続けて「ドーーーンッ!!!」とはいかず、金属が硬化していますので一度型打ちした細工物を崩れない程度に真っ赤に熱してそこから金属を冷ますことで軟らかくします。これを「なます」といいます。
なました銀細工を再度、「ドーーーンッ!!!」
金型の深さや細かさで凹凸が出きらない場合はその都度なましてから「ドーーーンッ!!!」といきます。出来上がる品物の形状や厚みなどにより調整をしつつ型打ちをしています。
繰り返し型打ちされた銀細工は、このように出来上がります。
一気に体裁よく切り抜かれている訳ではなく、銀細工の周りや、中の細かい部分が切り抜かれていない状態の銀細工をまず作っています。
手作業で銀版を彫るよりも金型を作ってプレスした方が同じ表現で綺麗に銀細工が完成します。
したがって意匠デザインの数だけ金型が必要です。
サイズが変わって、銀細工の大きさが変われば金型も違う大きさでそれぞれ必要になってきます。
※ 画像クリックで詳細がご覧いただけます。
※ 画像クリックで詳細がご覧いただけます。