この時期、卒業記念品として色々な形でご依頼をいただきます。
と、本題に入る前に・・・
卒業、定年退職、転勤、部署の移動などなど日本で節目といわれるこの時期にご依頼を多く頂戴いたします。ありがたいことです。
そして一口に卒業の記念といっても色々な形があると思われる。と、ご依頼の内容からうかがえることがございます。
父兄から謝恩会で生徒や先生へ、またお世話になった部活の恩師の先生方に父兄の親御様たちが有志でお渡しになる形もお見受けいたします。きっと良い指導をなされた先生やコーチであることが想像されます。
ご依頼の彫刻内容により何となく想像できるのですが、どのお木様にも皆様の想いが込められるよう、しっかりと仕上げねばと毎日気を入れております。
その後、御礼のメールだけでなく「生徒の喜ぶ姿を見てください!」と、画像付きでお知らせいただくことも!
満面の笑顔!本当にたまりません。
その中でも、気になるご依頼というか・・・
先生方?それとも部活の先生?それともコーチ?と思われる方から卒業していく生徒への記念品としてのご依頼。
きっと部費などからではなくご自身のおこずかいの中からご依頼いただいているであろうことが想像できることが度々ございます。
中には毎年同じ時期に、同じようにご依頼をいただく方もおいでになります。
「学校名」や「部活の名称」などと併せて「生徒さんのお名前」、時には「贈る言葉」や「座右の銘」まで刻むこともございます。
こんな時、どんな先生なんだろう?何て想像しながら作業をします。
自分の私財まで使って生徒を送り出す先生、きっと生徒にも父兄にも慕われる良い先生なんだろうな・・・・・・・・・
そして・・・
「卒業してから数年たって再会した時に、ほとんどの生徒がずっと使ってくれているんです!また来年もお願いしますね!!!」
なんて泣けるような嬉しい言葉を頂戴した日には・・・
でも、それはお木様(木札)の活躍ではなく
「先生の想いが伝わっているから!」に、ほかなりません。
百歩譲ってお気持ちを伝えるお手伝いが出来たのであれば職人冥利につきるとしかいいようがありません。ただただ感謝申し上げます!そして、お知らせいただき感謝です!!!
つい先ほど、そのようなご依頼と思えるお木様(木札)を彫刻していたら、これまでに頂戴したありがたいお話の数々を想いだし目頭があつくなってきてしまいました。
◇皆様からの木札の活躍話
の記事