シリーズ第7弾は、お隣「文京区」、昨日の早朝、涼しい朝を狙って区境GPSで一筆書き!
急階段、行き止まり、建屋の中など、この階段は区境ではありませんが、区境をGPSで描こうとした時に一番近い通れる公道!な訳で、
次の「日無坂」は列記とした文京区と豊島区の区境。
急で長すぎるため、一段一段の面積が広く作られています。
さて、第1弾地元台東区、第2弾千代田区、第3弾新宿区、第4弾中央区、第5弾は墨田区、第6弾荒川区、第7弾の文京区の面積は、
11.29km²で東京23区の中で20番目の広さ。小さい方から4番目。
1番小さい我が台東区は10.11平方Kの区境の距離は約18.5キロ、面積13位の新宿区が18.23平方Kで約30キロ。
これまでの経験則から20キロ強と見極めました!が、果たしてGPSで一筆書きをすると外周一周何キロか?
スタートはご存じ、江戸の総鎮守の1社である「神田明神」の鳥居前。
参道の両脇は千代田区ですが、その直ぐ裏は文京区に囲まれている、不可解な区境でもあります。
有名な甘酒やさんの脇の小道へ、甘酒やさんは〔千代田区外神田〕、道を挟んで左側は〔文京区湯島〕、
いきなり目に入るのが「中山道」の小看板、日本橋が始点の街道の一つ目のランドマークが神田明神ということになります。
一旦、神田神社の外側に行くように見せかけて、
西側の階段から神田神社の境内へ
社殿をぐるりと半周するようにして境内の北側を区境が通ります。
そして社殿北側より上野広小路方面へ向かう、裏参道の急階段も文京区と千代田区の区境で、
階段を降り「蔵前通り」の反対側の路地の先にも小さな階段発見!
区境は「蔵前通り」に出てから少しだけ右側に向かいますが、折り返してこの階段を上るのでございます。
そして路地を右に左に進みますが、神田明神周辺から不忍の池の手前までは、〔文京区は湯島〕、〔千代田区側は外神田〕、
お隣で違う区の住居表示を発見しました。この先、外堀通りに出ますと〔千代田区外神田〕との区境から、我が〔台東区上野〕の区境へと変わります。
そして、上野松坂屋とParco屋&TOHOシネマズ建屋の間へと続く道を、その松坂屋に向かって進みますが、中央通りに出る手前の路地を左に区境は曲がります。
区境、大きな道の境界線を想像してしまいますが、こうした一本裏って本当に良くあります。
恐らく、堀川や生活用水などの水脈に沿った区境が多いことが想像され、この堀川に沿って大きな街道が通り、その後、町家が造成されたのではないのか!?
現在では、暗渠や埋め立てられて実際の水脈は見えませんが、
区境を通る先には、水脈の跡と思われる名残りが各所にみられるのです。
何となくなカーブも小川のカーブなのかな?とか、
と、湯島の天神下から岩崎邸(三菱財閥創始者)や東大構内周辺も、微妙な曲線を区境が通って、
また、ありました!隣の区境表示板!
〔台東区池之端〕、〔文京区は弥生〕、東大周辺は〔文京区本郷〕。
もちろん堀川だけが区境の痕跡ではありませんが、大きな通りであることは少なく、一本裏の路地であることの方が
とても多いのでございます。
この路地も右側が〔台東区池之端〕、左が〔文京区根津〕
こうして地図を確認したり、要所で写真を撮ったりとぶらりぶらりのランニングですので、20キロ余りでも結構時間がかかってしまいます。
ましてや、こんな路地を走る訳ですから、ペースが上がろうはずはありません。
こうして路地から広めの通りへ出ても、進むのはまた反対側の路地へ
〔台東区谷中〕との区境から約100メートルほど〔荒川区西日暮里〕との区境、〔文京区は千駄木〕が続きます。
台東区との区境の道は「谷田川通り」とあります。川が流れていたことがうかがえます。
約100メートルの荒川区との区境を過ぎると〔北区田端〕との区境、〔文京区は本駒込〕へと移り、約1キロ先で不可思議な形状の一角は区境のスリーコーナー!!!
手前の駐車場と大きいシャッターのあるベージュ建屋は〔北区田端〕、その隣のえんじと白の建屋は〔豊島区駒込〕、写っていませんが左側は〔文京区本駒込〕。
ここもお隣同士で違う区の住人。
この先も道路とは関係なく区境が通る区域が、続くのであります。
突き当りの白い建屋の左側が区境の様であります。
こんな時は、じっくと地図を見て、どんな風な道程を辿れば区境GPS一筆書きの雰囲気がでるのかを想像しながら立ち止まって考えます。
程なくすると、駒込駅近くにある六義園に到着。
ん!
駒込駅は〔豊島区駒込〕、走っている〔文京区側は本駒込〕。
どっちの駒込が本当の駒込か!?
巷では密かな紛争が起こっていたりするのか!?
駅がある方と思うかもしれませんが、駅の方が地名よりも後というのは容易に想像できますが、
「本が付くからこっちが本当の駒込!」とかとか、、、多分ありそう(笑)
どうして駒込と名の付く地名が2区にまたがっているのか興味津々、いずれ調べてみよう。
どっちが本当の駒込紛争地帯を過ぎると〔文京区千石〕、〔豊島区巣鴨〕の区境へと移ります。
この辺りは、本当に道なき建屋の間や中を区境が通っておりますので、慎重に道を見極め一筆書きをリアルに近づけます。
さすがに、これだけ建屋の中を区境が通りますと時には迷子かも!?と方向が分からなくなることもあります。
こうした目印を頼りにするのですが、ここも区境に良くある水脈に関係した「橋の名がついた=江戸橋通り」。
それにしても、これだけ入り組んでると進んでいる方向があっているのか?
行き止まりも沢山あるので、止まって地図、また歩き、止まって地図の繰り返しでランニングのペースは上がりません。
気付けば都立大塚病院の南側の区境。
大塚病院は、〔豊島区南大塚〕、〔文京区側は大塚〕・・・
あれ?南大塚の方が大塚より北にある?なぜ???
と、公園に出た!
地図には「文京区立大塚公園」とあるが、〔文京区大塚〕と〔豊島区南大塚〕が入っている。。。
文京区の大塚に譲っているのか?
大きく『大塚公園』と呼んでいるから、ここでは大塚紛争はないのか!?
ラジオ体操の発祥の地とあるが・・・
文京区が発祥か、豊島区が発祥かもめたりしないのか?と余計な心配が気になってしまいます。
しかし「大塚」の地名の不思議については結論というか、元々は文京区大塚が地名の発祥ということが分かっています。
南大塚と北大塚は「大塚駅」に由来された地名で元は巣鴨や西巣鴨であったそうな。
明治後半に山手線の前身となる炭鉱路線を通すにあたり「目白」から「大塚~田端」へと抜ける予定が、目白周辺の住民が分岐駅になることを拒否し「池袋」まで北に延びた結果、『大塚駅』は当初の予定より1キロ北に配置されることになったが、駅名はそのまま「大塚」が採用されたと文献でみつけました(参考文献:東京23区境界の謎 浅井建爾)。
この新大塚の駅の入り口建屋は〔文京区大塚〕、奥のコンビニは〔豊島区南大塚〕。
入口を回るように通過し線路を越えると〔豊島区側は東池袋〕へと移ります。
すると!また、不可解な地形、
そして、またまた道なき建屋の脇や中を通る区境。
一見、路地の様に見えるけど、通り抜け出来ない路地だったり、、、
販売機は〔文京区大塚〕、左の建屋は〔豊島区東池袋〕。
そして、何だかここだけ出っ張っている区境。
似たような形の路地と建屋を発見したけど、
裏側は通り抜け出来そうもなかったので通過。
ようやく大きな通りにでましたが、区境は護国寺の墓所の端の道は〔文京区大塚〕、
首都高速とその下の日の出通りは〔豊島区雑司ヶ谷〕、区境は墓所側へ入り込んでおります。
するってーと、またまた、建屋の中を縦横に走る区境。
どうGPSで書こうか悩んでいると、右の建屋側が〔豊島区雑司ヶ谷〕、駐車場側は〔文京区目白台〕。
ようやく目白台まできましたが、ちょっとした名所の登場です!
信号の先の建屋で分かる方も多いかもしれません。
坂の下から一方通行の道ですが、下から登って来る車が一瞬見えなくなる程の急坂の富士見坂。
しかし、区境は富士見坂ではなく、植木のある古民家の左側の階段となている日無坂。したがって古民家と富士見坂は〔豊島区高田〕、階段の左側が〔文京区目白台〕。
ですから、日無坂の下から見ると右側が〔文京区目白台〕、左側が〔豊島区高田〕。
両脇の壁と地面の斜め具合で急勾配加減が分かろうかと思います。
夜なんかは、とても酔って通れない道だなぁと感じるほどの坂、さすがに歩いて降りましたよ。
そして神田川を渡ると次は新宿区との区境に変わったと思いきや、またまた建屋の間や中を通る区境を発見。
白と赤茶のレンガの建屋は〔新宿区早稲田鶴巻町〕、左側のマンションは〔文京区関口〕。
文京区の区境、複雑すぎーーーっ!
もう、こうなったらとことんジグザグに!!!
行けないのでーーー、たまに行けそうな所でジグザグをGPSで跡をつけ、すなわち遠回り。。
左側が〔文京区関口〕、右側は〔新宿区山吹町〕。
と、この先のジグザクは新宿区編でやったので~
この先は目白通り沿いの神田川に沿って飯田橋に向かうのですが、『水道町って文京区にも新宿区にもある』ことに気付くのです。
恐らく、昔は神田川が湾曲していて元は1つの同じ町だった。それを水害対策などで流れを真っ直ぐに造成した結果、1つの町が対岸になったけど町名が残ったパターンではないかと想像されます!(多分当たってると思う)で、
飯田橋へワープ!
飯田橋の交差点の南側の神田川と外堀がの交差が〔文京区後楽〕、〔新宿区神楽坂&下宮比町〕、〔千代田区飯田橋〕、3区の区境。
あとは、外堀通りを後楽園を左手にみて真っ直ぐ神田方面!!!
順天堂大、東京医科歯科大へ登る急坂だーーーっと、やっとスタートの神田明神下の信号だ!!!
ゴールはこの坂の上なのに、、、進むのは脇の路地へ
そうなんですよ。ここでも建屋の間や中を通るのですが、区境をGPSで書こうとすると・・・
この急階段ざんす!
分かっていたとはいえ、きつい。
こんなもんじゃないのよね~~~途中で曲がってまだあるの><
なんでこんなに複雑な区境なのよ文京区。
ようやく神田明神の境内脇にでたぁ~
川沿いよりも街中は楽しいけど、時間がめちゃめちゃかかることも分かりました。
これで23区の中で面積の小さい方から5区(19~23位)は区境を走り倒しました。
加えて13位の新宿区、17位の墨田区の7区終了。この先はどんなボスキャラ区が待ち構えているのか。。。
23区で一番小さい台東区10.11平方キロのGPS一筆書きは、約19キロ。
23区中20番目の面積の文京区11.29平方Kの区境一筆書きは約22キロ。
走破タイムは2時間55分でした。
さて、次は何区にしましょうか!?
◇鳥越・浅草周辺散策
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