湖彪会表敬訪問の旅→はじめに:1軒目→見付屋:2軒目→七本鎗.富田酒造到着
私、何も隠しません、日本酒党です。
夏でもお燗をいただくこともありますが、酒蔵見学は初めてです。
日本酒の本などは、ざくっと読みあさり、造りのことなどは一通り見たつもりではおります。
しかしながら酵母が何号だとか、酸がどうだとか、そういった事は僕にとってはどうでもよく・・・それはそれでプロのお話であって「夏子さん」みたいに飲んだだけで全てわかるような難しい事は求めません。
僕ちゃんが求めるのは
自分が好きか好きでないか、合うか合わないか、それだけである。
欲をいうのであれば、今日の食材に合うか合わないか、できれば引き立てあうお酒を飲みたいな!と思う程度である。
しかし、これぞと思った日本酒は・・・
大人買いをします。
純米吟醸・純米酒は必須で、できればあと1本をひやおろしなどの特別純米系を求めます。3本同じ蔵の違うお酒をいただく事により、蔵独自の味というか特徴が分かるからです。
1本だけだと何が何なのか、素人である僕にはわからないからです。
そんな私のお酒のバイブルでもある「夏子の酒」という漫画、もう20余年前の酒造りの漫画ですが今でも全く錆びれることはありません。
今でも読み返すたびに、第1巻で何度涙を流すことか。。
幻の酒米の復活の話、今でこそ話としては良く知られつつある無農薬有機栽培の話、日本の農家とは切っても切れない?縁であるNKの話などなど、、、
全然古臭くない、というか今の話としても十分読めると思います。
前置きが長くなりましたが、今回企業見学として伺った七本鎗の銘柄で知られる冨田酒造さんのお話に移りたいと思います。
まず店頭にデンと待ち構えている七本鎗の看板ですが、かの北大路魯山人さんが現15代当主の曾御爺様にあたる12代当主と交流があり逗留したお礼にと彫刻された逸品。
僕ちゃんの目線は・・・全体のバランスもありますが、落款などでありまして↓
先にも述べたとおり、私にとっては初めての酒蔵見学であるが、
蔵の大きさなどから前出の「夏子の酒」の酒蔵と重なってみえる、、、
この日、朝から出かける用事があったにもかかわらず、ギリギリまで僕ちゃんたち一行をご案内いただいたのが、15代当主でもある冨田さん。
そうです!彼がこの訪問で1番気になった言葉を口にした張本人なのですが、
日本にある酒蔵の中でもかなり古い部類に入るこの酒蔵を15代目として受け継いでいる人が言うのであるから真実味がある。
その言葉とは・・・
『 この地域のこれまでの歴史の中で
今が一番寂しいことになっているのかも・・・ 』
その15代目当主も、この訪問を企画して下さった二条先生のセミナーの受講者であります。共通言語を持った同志が、そう感じる中でどのように発信しているのであろう・・・
お店からさらに奥へと進み、酒蔵に入る手前の出荷を待つお酒様達のいるところに張り紙が!なになに・・
お酒は直射日光と温度に弱い日本酒、放置プレーはダメなんですね。
現当主の想いも併せて感じます。。仕事は楽しくねっ!って!
さてさて、更に奥に向かっていくといよいよ酒造りの蔵へ突入・・・
おっ!やっぱりあった!
あの入口の上のお札は、やはり、酒造りの神様、松尾様のお札だ!
さぁ、いよいよ神聖なる造り蔵の中へ
緊張するな~
◇芳雲のプライベート
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